大学に入れば何とかなる時代ではなくなりました
特に文系学部のミスマッチが多くなっているようです
目次
1.大学でも専門学校でも「社会で活躍できる」ことが重要
高校卒業後の進路選びで迷っていたら「とりあえず大学に行けば大丈夫」と思わないでください。
今は「多様性の時代」「個性の時代」です。
今、社会で求められているのは、一人ひとりの得意を生かすこと、つまり「適性」です。
進学は通過点だということを忘れないでほしいのです。
あなたが卒業してから社会で活躍できるか、それが重要なことです。
あなたは会社名を何社くらい知っていますか?
パッと思い出せる「有名企業」は多くでも10社程度ではないでしょうか。
あなたが、どうしてもそれら「有名企業」の入社試験を受けたいのであれば、少なくとも「難関大学」(※国公立・私立の上位大学)を卒業することをおすすめします。

2.日本学生支援機構の理事長「大学さえ行けばいいなんてイリュージョン」とコメント
日本最大の奨学金貸与団体、日本学生支援機構の遠藤理事長(2015年3月時)がインタビューの中ですでに
「大学さえ行けばいいなんてイリュージョン」
奨学金を受けて「大学に行きさえすればなんとかなるんだ」といった甘い考えはやめて欲しい。
大学進学だけが進む道ではなく、人生の選択肢はいろいろある。手に職をつけて、料理人になる、職人になるという選択肢だってある。
今は、大学を出さえすれば、社会人としても幸せになれる、という形に発想が逆転しているのではないか。
と述べておられました。
3.1年間に大学・短大を辞めてしまう学生は約3万人
あまり知られていませんが、経済的理由、学業不振などの理由で、せっかく入った大学を辞めたり休学してしまう人は1年間に約3万人もいます。
大学によっては、総合型選抜(旧AO入試)や推薦枠を広げて入学者を確保していますが、入学後は「学生の自主性」に任されるので、手取り足取りケアはしてくれません。
「入学前に思っていたような内容ではなかった」など、特に文系学部ではミスマッチが多くなっており退学や休学の理由にもなっているようです。
高校時代から「自ら積極的に学ぶことが好き」だった人は勉強に集中することができますが、高校時代にどちらかというと勉強が苦手だった人の中には、授業についていけず行き場を失ってしまうこともあるようです。
4.大卒新入社員の32%(3人に1人)が3年以内に離職
何とか大学を卒業できたとしても思うような就職ができずに、大学卒新卒社員の32%が入社3年以内に離職しているのも現実です。
あまり業界を知らずに就職した、いわゆる「就職のミスマッチ」からそうなるという声もありますが、根本的な問題はそれだけではないようです。
企業の「採用基準」も変化
1980年代までは終身雇用(新卒で入社したら定年まで勤務する雇用形態)が主流で、企業も長い目で人を育てる姿勢がありましたが、1990年代バブル崩壊後は「即戦力」を求めるようになりました。
つまり「大学さえ出れば何とかなる」と云われていたのは1990年までなのです。
今は、大学卒者には大学卒者に求める要望があり、専門学校卒者には専門学校卒者に求める要望があるのです。
また以前は、企業の面接で「バイト実績やサークル活動など、勉強以外の社会経験」をPRしてそれを評価する風潮がありましたが、それも過去の話です。
いま企業が求めているのは、それぞれの専門分野で、在学中に「何を身につけたか」なのです。
5.「大学全入時代」は「学歴より学習歴」
「大学全入時代」
2023年、いよいよ大学全入時代に突入しました。
大学全入時代とは「大学進学希望者」が「全大学の入学定員数」を下回る状態です。
つまり「日本中どこの大学、何学部でも構わないのであれば、どこかの大学には入学できる」ことになります。
「都道府県は問わない」「学部学科も問わない」「大学生になれればいい」のであれば、という話です。
その一方で、難関大学では入学倍率が10倍以上あるのも事実です。
ですから「学生が集まる難関大学」と「学生が集まらない大学」が二極化してくるでしょう。
「学生の学力格差」
2022年、大学入学者のうち「総合型選抜(旧AO入試)・学校推薦」を合わせると50.3%となり、初めて半数を超え「一般入試」を上回りました。
総合型選抜・学校推薦型入試では、志望理由書や面接、小論文で入学が決まることも多く、一般入試で入学した学生との「基礎学力差」も問題になってきます。
「学歴より学習歴」
これからは「学歴」より「学習歴」の時代になると云われています。
採用する企業も「どこを出たか」より「何を身に付けたか」、「何を学び」「どう成長したか」を判断します。
学歴として通用するのは「難関大学」だけで、その他の大学は胸を張って「大卒」と言えなくなるでしょう。
6.将来を踏まえて保護者と一緒に考えてください
医療の分野では、主治医の先生の他にも意見を求める「セカンドオピニオン」という考え方が一般的になってきました。
進路指導でも複数の方に意見を求めることは必要だと考えています。
高校の先生を交えた3者面談がありますが、高校の先生は「民間企業に就職した経験がない」ので、いま企業で行われている「新卒選考」「採用基準」についてはあまりご存じないケースもあります。
また「専門学校について詳しくない」のも事実です。
これまで解説してきたように、今は「大学に進学さえすれば大丈夫」という時代ではありません。
ぜひ保護者と一緒に将来についてお考えください。
7.大学向きな人・専門学校向きな人
あなたが何をしたいかによって答えは変わります。
一般的に受験科目の勉強が苦手な人は大学には向かないことが多いです。
でも、受験科目は苦手でも絵を描くのが得意だとすると、美術系大学には向いているかもしれません。
または、美術・デザイン系の専門学校に向いているかもしれません。
そう聞くと「あなたがやりたいことで答えが変わる」ことをわかってもらえるのではないでしょうか。
あなたにとって理想の場所は大学かもしれませんし、専門学校かもしれません。
・将来、やりたい仕事が明確で、そのために必要な「資格」や「技術」を専門学校で身につけることができるのであれば、専門学校進学はアリです。
・でも、理由はともかく、大学に行った方がいいかもしれないと思っているのであれば、大学進学した方がいいでしょう。
そのときは受験に向けて一生懸命に頑張る。それが、あなたの後悔しない選択のはずです。
親や友人に相談して意見を聞くことも大切ですが、最終決定をするのはあなたです。
あなたの人生はあなたが作っていく以外に方法はないので、本当にやりたいことを選んでください。
あなたの希望に沿った進学ができるよう応援しています。


8.自分に自信を持てる場所が一番
どの学校を卒業したかよりも、社会に出て活躍しているかどうかが重要です。

1)興味のあることに出会えば集中できます
2)集中すれば少しづつ力が付きます
3)力がつけば自信を持てます
4)自信を持てれば、社会に出て頑張ることができます
あなたに自信を持てることが、一番大切なのです。
9.東京・関東+厳選 いい就職ほしい資格の専門学校
- IT・AI・プログラム 8選
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- リハビリ・柔整・鍼灸・臨床 5選
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