調理師は国家資格です
専門学校などを卒業すれば「無試験」で「調理師免許(国家資格)」を取得
【調理師になるには国家資格が必要です】
「調理師(国家資格)」を取得するためには、2つの方法があります。
1)調理師養成施設(専門学校など)を卒業して、免許を申請し、取得する方法
調理師養成施設とは、専門学校のほか、各種学校、高等学校の調理科、大学、短大、などを指します。
※調理師養成施設を卒業すれば「無試験」で「調理師免許」を取得できます。
※「調理師学校」は、中学卒業以上で、誰でも入学資格があります。
※「専門学校」に入学するには、高校卒以上である必要があります。
2)調理師試験に合格して、免許を申請し、取得する方法
飲食店などで、2年以上の調理業務経験を経て、各都道府県の実施する「調理師試験」に合格すれば、免許を申請し、「調理師資格」を取得することができます。
※飲食店などで2年以上の調理業務の経験後、「試験に合格」すれば「調理師免許」を得ることができます。
「調理師」という名称を用いることができるのは、「調理師免許」を取得した人だけです。

【調理師専門学校の入学は高校卒以上、調理師資格だけなら中学卒以上】
専門学校へ入学するためには、一般的に高等学校卒業以上の学歴が必須です。
調理師を養成する「調理師専門学校」に入学するためには、高校を卒業する必要があるのです。
※中学校卒業でも「高等学校卒業程度認定試験」という高校卒業程度の学力を認定する国の認定試験で合格すれば、高卒と同様に「調理師専門学校」に入学することができます。
【ホテル・レストラン・料亭・飲食店への就職】
専門学校には、ホテル、レストラン、料亭、飲食店、その他の飲食施設など、多くの求人票が寄せられています。
それだけ「調理師」資格を取得した人材を必要としている証です。ただ、求められているのは「調理師」資格だけではありません。ほかに大きな理由があります。
それは、専門学校で学ぶ、四季折々さまざまな食材の扱い方、衛生管理、礼儀などの総合力です。
特に新型コロナウイルス対策など、これまで以上の衛生管理が求められています。
専門学校卒の調理師を採用する企業は、調理師になるために一生懸命に知識と技術を高めた取り組みを信頼して求人票を提出しているのです。

【調理師・製菓・製パン】
専門学校の新卒採用を行っているのは「企業」です。ここで云う企業とは、ある程度の規模で新卒採用できる会社を指しています。
「調理師」を募集する企業数に対し、「製菓」「製パン」だけの正社員採用を行う企業は非常に少ない状況です。
ホテルなど調理師、製菓、製パンのスタッフが大勢いる職場で、製菓、製パンスタッフで欠員が生じた場合、「新規の募集はせずに調理部から配置転換している」ことが多いのも現実です。
あなたのご実家が製菓店で将来お店を継ぐ、もしくは正社員就職がではなくアルバイトでも製菓・製パンの道に進みたいになど「製菓・製パンの道一本に絞る」以外は、「調理・製菓・製パン」の考え方をおすすめします。
「調理師専門学校」では、調理師免許のほか、製菓、製パンも学べることが多くなっています。


【飲食店の開業に必要な資格は食品衛生責任者】
誤解されることが多いのですが、飲食店の開業に最低必要な資格は「食品衛生責任者」と店舗の規模によっては「防火管理者」です。
飲食店などの壁に貼られているので、今度気にして見てください。
意外かもしれませんが、調理師免許がなくても飲食店は開業できます。