大学を辞めた後――タイプ別で見る「あなたらしい進路」

この先どうしよう?をタイプ別で考えます

大学を辞めたあと、「この先どうしよう?」と立ち止まるのは当然のことです
不安や後悔を抱えたまま、次の進路を探すのは簡単ではないかもしれません

でも――「大学を辞めた=人生の終わり」ではありません

むしろ、「自分にとって合っていなかった道を一つ知った」という前向きな学びと考えるべきでしょう

今回は、大学中退者の「辞めた理由」や「資質」に着目して、いくつかのタイプに分け、それぞれに合った進路の選び方を具体的に紹介します

紹介するタイプに当てはまらない人も大勢いますが、ヒントとしてお考えください

タイプ1:学ぶことは好き。でも大学のスタイルが合わなかった人へ

大学を辞めた人の中には、「学びたい気持ちはあるけど、大学の授業や仕組みが合わなかった」という人が少なくありません。

たとえば――

・大人数の座学より、実習をメインに学ぶ方が性に合うと思った

・今の学部ではなく、興味のある分野が別に見つかった

・決められた時間に出席し続けるのが精神的につらかった

こうした人には、もっと柔軟で実践的な学びの場が向いている可能性があります

おすすめの進路

専門学校(ホテル、IT、Web、美容、保育、調理、医療、ほか)
→実習中心で「好き」を仕事につなげられる

通信制(オンライン)や夜間の専門学校
→ 自分のペースで学び直せる選択肢

短期のスキルアッププログラム
→自由で実践的な環境で刺激を得る

こうした選択肢は、
「勉強=大学で学ぶ」という固定観念を壊してくれます

タイプ2:勉強が苦手。大学に向いていなかったと感じた人へ

高校の延長で大学に進学したけれど、入ってみたら「授業がつまらない」「勉強が苦痛」――。
そんな人は、もともと「机の前で学ぶ」こと自体が合っていなかった、のかもしれません

「だったらもう終わり…」と考えるのは早すぎます。
向いているのは、現場で手を動かして身につける仕事や環境です

おすすめの進路

就職、アルバイトから正社員ルート
→働きながらスキルを高め、適性を知る

職業訓練校(ハローワークで受講可能)
→「技術を習得できる」プログラムを見てみる

オンライン資格学習/動画編集スクールなど
→独学が難しい人にもカリキュラムあり。就職サポート付きのところも

これらの選択肢は、
「学び=座学」という枠を超えた新しい価値観に気づきます

タイプ3:心や体が限界だった。まずは立ち直りたい人へ

精神的な負担から中退を選んだ人にとって、すぐに進路を決めるのは難しい場合もあります
無理に急ぐよりも、まずは心と体を休め、自分を立て直す時間が必要です

おすすめの進路(または準備段階)

うつ状態を感じたらお医者さんに相談
→初期の場合は、かかりつけの内科でも相談できます

若者向けの支援機関(サポステなど)
→同じ境遇の人と出会いながら、安心して将来を考えられる

在宅でできる学び・クラウドワークス系の仕事
→生活リズムを整えつつ、社会とゆるやかにつながる第一歩

タイプ4:「何となく」で入学し、違和感を感じて辞めた人へ

「親に勧められてなんとなく大学へ」「みんなが行くから自分も」――。
気づけば違和感だらけで、「ここにいる意味がわからない」と感じていた人も多いでしょう
このタイプは、いったん環境を変えることで解決できるのではないでしょうか

おすすめの進路(学ぶor働く)

専門学校(ホテル、デザイン、IT、美容、医療など)
→ 実習中心で「好き」を仕事につなげられる

通信制(オンライン)・夜間の専門学校
→ 自分のペースで学び直せる選択肢

キャリアカウンセリング/適性診断の利用
→自分の強みや興味の方向性を客観的に見る、言語化

いったんアルバイト
→働く中で「これなら続けられそう」という分野が見えてくる

大学中退は「失敗」じゃない。「再スタート」の入口

大学を辞めることは、あなたにとって「挫折」と考えるかもしれません
自分一人で悩んでいる人にとっては「親にどう伝えるか」も悩みです

でも安心してください。今は本当の自分に出会うまでの通過点にすぎません

どんな理由で辞めたとしても、そこからの歩み方次第で、キャリアは必ず立て直せます
必要なのは「正解を探す」ことではなく、「自分にとって無理のない道」を選ぶことです

そして、自分一人で抱え込まずに、身近な人に打ち明けてください
周りのサポートを活用してください

進路の選択肢は、思っているよりずっと広いことに気づくでしょう

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