IT専門学校について検索すると、「意味ない」「やばい」「やめとけ」といったネガティブワードを目にした経験をお持ちの方もいると思います
生成AIが進化して「コードもAIが書ける」時代になってきている今、「じゃあITの専門学校に行く意味って何?」と疑問に思うのは自然なことです
でも、実は意味があり、理由もはっきりと存在します

経験と実力があれば行く必要はありません
専門学校に行かなくてもいいケースとは?
たとえば
・すでに自分でアプリを作った経験がある
・自主的に学ぶ習慣があり、学び方も分かっている
・就職ではなく、フリーランスや自分でサービスを作りたい
こういう人は、専門学校に行かずに独学 + 実践で進むのもアリです!

個人差により「物足りない」「難しい」と感じる人もいます
ネット上で見かける意見は大きく3パターンに分類されています
多くの場合、入学前にもう少しその学校のことを調べたり、確認すれば、自分の目指す学校かどうか判断できます
1)経験のある人の意見
「知識の低い学生が多い」「授業が簡単すぎる」「独学で学べる」という意見です
このように感じる人は、専門学校に行く必要のない人です
【入学前に】具体的には「どういう教科書を使用するか」「各学年のカリキュラムについて」や「就職先はどんな会社があるか」などを、学校説明会などで確認することは可能です
2)未経験の人の意見
「授業が難しすぎる」「就職先が自分の希望した会社でなかった」などの意見です
(※小学校では2020年度から、中学校では2021年度からプログラミング教育が必須化したので、今後全くの未経験はゼロになります)
【入学前に】学年別に授業を見学させてもらえば、授業のレベルなど、自身の力量で授業についていけるか判断できます
就職は、採用基準や本人の実力により希望した会社に入社できないこともあります。直近の就職実績や就職指導などで確認できます
3)大学と比較をする意見
「大卒の方が就職に強い」「即戦力になれない」という意見です
【入学前に】大学との違いは明白で、大学の情報学部、理工学部、工学部は、プログラミングだけでなく、数学、物理、アルゴリズム、ITの基礎理論など幅広く学ぶところで、研究者などを目指します。専門学校とは目標が異なります
A専門学校とB専門学校でも、全体の学生レベルや雰囲気の違いなど差があります
だからこそ、オープンキャンパス、学校説明会、個別相談などで、納得のいくまで確認することをお勧めしています

AIが進化しても、「ITの専門学校に行く意味」はあります
・学び方(基礎から効率よく学べるカリキュラム)
・実践の場(グループ実習を通じた実践体験)
・仲間(同じ目標をもつクラス全体の一体感)
・サポート体制(資格取得、就職支援)
など、プロとして働く土台を作る場所として、十分な価値があります
生成AIはあくまでツールであり、それを使いこなすにはしっかりとした基礎知識と応用力が必要です
専門学校での学びは、その土台を築き、将来のITエンジニアとしての可能性を大きく広げるものだと思います
もちろん、独学やオンライン学習でもプログラミングを習得することは可能です
しかし、体系的な学習、実践的な経験、キャリアサポート、仲間とのつながりといった点は、専門学校ならではのメリットと言えるでしょう

独学 VS 専門学校 違いを比較 | ||
項目 | 独学 | IT専門学校 |
学費 | 低コスト(無料~数万円) | 年間100~150万円前後 ※ |
学習スタイル | 自己管理・時間自由 | カリキュラムあり・授業形式 |
学べる内容 | 自分次第(自己責任) | 基本から順追って(段階別の課題) |
モチベーション | 自己管理が苦手な人もいます | 同級生や先生がいて継続しやすい |
資格取得サポート | 自分で受験 | 対策授業あり(国家試験など) |
就職支援 | 自力で探す・個人で応募 | 学校に求人が届く・面接対策あり |
※ 学費の分納制度などを利用している学生は多くなっています
専門学校に行く意味━6つ理由
1.基礎がしっかり身につく
AIはコードを書いてくれますが、なぜそのコードになるのかを理解していないと、バグやエラーに対応できません。専門学校では、プログラミングの「なぜ」「どうして」を基礎から学べます
2. 実践力・チーム開発力がつく
専門学校では実際の開発プロジェクトをチームで行うことが多いです。社会の現場では一人で開発することは少なく、コミュニケーション能力や役割分担、納期意識も大事。こういった「社会人基礎力」も鍛えられます
3. 先生の存在
独学だと分からないことにぶつかったときに、立ち止まってしまう人も多いです。専門学校なら質問できる環境があり、短時間で理解できるというのは大きな強みです
4. 資格取得のサポート
学習成果目標の一つとして、また就職活動の際に企業が実力を判断できる基準として「資格取得」には価値があります。
専門学校では資格取得に向けた対策・補習なども充実しています
5. 就職サポートが強い
IT系専門学校は企業とつながりが強く、専任教職員・キャリアセンターで求人情報の管理、面接対策などの支援を行っています。就活は“企業からオファーの届くスカウト型”がメイン。未経験から技術を習得してIT企業に就職したい人にとって、これは大きなメリットです
6.AI時代だからこそ「人間の強み」が大事
AIはあくまで道具。最終的な判断や設計、ユーザー目線の工夫など、人間にしかできない思考はこれからも必要です。学校では、こういった「考え方」や「設計力」も学べます

IT分野が成長するのは本当?
高校生、大学中退者、社会人や保護者にとって最も気になるところです
結論から言うと、IT分野は今後も間違いなく成長します
以下のような分野でニーズが高いと言われています

IT分野の将来性 | ||
分野 | 具体例 | 将来性 |
Web開発 | ホームページ、ネットショップ、SaaS ※など | ◎ 高い |
アプリ開発 | スマホアプリ、ゲームなど | ◎ 高い |
AI/データ分析 | 生成AI、画像認識、レコメンド機能など | ◎ 高い |
DX | AIと連動し、製造業、小売業、金融、医療・ヘルス、運輸・物流など | ◎ 高い |
インフラ・ネットワーク | クラウドサービス、セキュリティ | 〇 安定 |
組み込み・IoT | 家電、自動車の中のソフト | 〇 特化型 |
※ 「Software as a Service」の略称で「サース、サーズ」と呼ばれます
インターネト経由でソフトウエアをクラウドサービスとして利用できる仕組み
専門学校は何をしてくれるの?
上記のように様々な領域でIT技術は、単独でまた複合的に必要性を増しています
もし「どの分野かまだ決めきれない」なら、専門学校でいろいろ試してから方向性を決められるのが強みです。以下のようなことができます
実習で体験できる
たとえば
・Webサイトを1から作る
・Pythonで簡単なAIを作る
・ネットワーク構築をやってみる
・セキュリティの仕組みを知る
・チーム開発を体験する
体験を通じて適性を見つけられる
たとえば
「コードを書くより、設計やUI ※の方が好きと気づける」
「チームより1人で黙々と作るのが向いてる」など、自分の適性が見えてきます
※ User Interface(ユーザーインターフェイス)」の略称
製品・サービスの使いやすさや顧客満足度に大きく影響する操作画面など

専門学校はこんな人に向いている
・ITは将来性があると思っているけど、まだ具体的に何をしたいか分からない
・独学よりも、段階的に教えてもらえる環境が安心できる
・資格やスキルを身につけて、就職を目指したい
もし今、「どう進めていけばいいのか自信がない」と感じているなら
専門学校は“ITの地図”を手に入れる場所だと思うと分かりやすいはずです!
あなたの理想の合った進学を応援しています
進学も再スタートも確実に開く未来
専門学校は都道府県の認可校です |
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