大学退学して専門学校でも奨学金を利用する
大学生活に迷いを感じている方、専門学校への進路変更を考えている方へ。この選択は決して「後退」ではなく、自分に合ったキャリアへの「方向転換」です。メリットとデメリットを整理しながら、具体的な情報をお伝えします。
メリット
1. 社会が求める「資格」「専門性」を身につける
多くの企業や自治体、医療機関は即戦力となる専門スキルを重視しています。IT、建築士、デザイン、医療、美容師、保育士、調理師、映像、宅建士、語学、公務員など、特定分野の実践的な技術を集中的に学べる専門学校は、就職市場で強い武器になります。

2. 新卒採用枠で就職できる
専門学校卒業時も「新卒」として扱われます。大学を中退して専門学校に入り直しても、卒業時には企業の新卒採用に応募できるため、キャリアの再スタートが可能です。しかも複数企業から直接、学校に求人依頼の来る「オファー型」です。
3. 年齢的にも遅くない
実は専門学校生の約4分の1は、大学中退者や社会人経験者など、高校卒業後すぐに入学しなかった学生です。同じような状況の仲間がいるため、年齢を気にせず学べる環境があります。
4. 将来の転職で選択肢が広がる
専門スキルは特定の職種だけでなく、横断的なキャリア形成にも役立ちます。例えばIT技術は様々な業界で必要とされ、ビジネス系スキルも幅広い分野で活かせます。専門性を軸にしながら、業界を超えた転職活動が可能になります。
5. 学習期間が短く、早く社会に出られる
多くの専門学校は2年制(医療系は3年制・4年制)で、大学より早く卒業できます。学費総額も抑えられ、早く収入を得られるメリットがあります。
デメリット
1. 学歴としては「専門学校卒」になる
大学を中退した時点の学歴は「高校卒」ですが、専門学校は「専門学校卒」になります。さらに、専門職では学歴より実力が重視される傾向があります。
2. 進路変更には一定の決心が必要
途中で「やはり違う」と感じても、再度の方向転換は時間的・経済的負担が大きくなります。きちんと「目指す資格」「目指す就職」を意識してください。
3. 大学のような幅広い科目は少ない
専門分野に特化するため、一般教養や多様な学問に触れる機会は限られます。
入試について―大学入試とは違う柔軟性
専門学校の入試は大学とは大きく異なります。
一発勝負ではない
多くの学校が年内から年度末まで複数回入試を実施しており、自分のタイミングで受験できます。
入試方法が多様
AO入試、推薦入試、一般入試など、複数の方法があります。
大学中退者もAO入試対象
あまり知られていませんが、大学中退者でもAO入試を受けられる学校が多く、学習意欲や目的意識を評価してもらえます。
年度内の受験も可
学校によっては3月まで受け付けている場合もあり、今からでも十分間に合います
お金の心配について
分納制度の活用
多くの専門学校では学費の分納制度があり、一度に全額を用意する必要はありません。入学金と前期分を納め、後期分は後から支払うなど、計画的に準備できます。
奨学金の継続利用が可能
大学で日本学生支援機構の奨学金を利用していた場合、一度停止手続きを行い、専門学校入学後に再度申請することができます。この場合、大学時代の奨学金と専門学校での奨学金の返済は、専門学校卒業後に一本化されます。返済開始時期が遅れるため、計画的に準備する時間が生まれます。
最後に
年間6万人が大学を中退しています
人生に「正しい道」は一つではありません。大学での経験も決して無駄ではなく、その上で「自分に合った専門性を身につけたい」と考えることは、とても前向きな選択です。同じような決断をした先輩たちが、各分野で活躍しています。
大学中退も含め社会人から年4万人が専門学校
まずは気になる専門学校のオープンキャンパスや個別相談に参加して、実際の雰囲気を確かめてみることをお勧めします。自分の未来を自分で選ぶ勇気を、応援しています。
| 大学退学後、専門学校に進学する場合 大学の奨学金を停止して、専門学校の奨学金の再申請も可能 ※「専門学校」に在学している届けを提出すれば、奨学金の返還を「専門学校卒業後」に先延ばしできます ※入学予定の専門学校で手続きします | |
| 手続きの時期 | 対応のまとめ |
| 大学退学時 | 奨学金停止 退学する大学で手続 |
| 専門学校入学時 | 新規で奨学金申請 入学予定の専門学校で手続 |
| 大学時の返還 | 専門学校「在学届」提出で返還先延ばし 専門学校で発行 |
| 返還開始 | 専門学校卒業後、大学時の奨学金と合わせて返済(一本化) |
| 返済期間と金額 | 返済期間は長くなりますが、月々の返還額は同じ(負担の軽減) |
| 専門学校は都道府県の認可校です |



















































































