IT専門学校「やめとけ」は本当か?→実際は真逆の評価があった

何の影響を受けたのか、どんな情報でそう思ったのかは分かりませんが、「IT専門学校 意味ない」と検索する人が一定数います。
まず、結論から言うとIT専門学校には意味があります。

今はAI時代と言われますが、AIを使いこなすには、プログラミングやITの基礎知識が必要です。
設計ができる、間違いに気づける、修正ができる──これらはAI任せにはできません。
むしろ、AI時代だからこそIT専門学校の存在意義は高まっています。

よく挙げられる意見は次の通りです。

  • 授業が難しすぎる/簡単すぎる
  • 現場で通用する実践力が身につきにくい
  • 講師の質にばらつきがある
  • 大学と比べて就職の選択肢が狭い

これらには、誤解や極端な情報が混ざっています。

実際のところ、どうなのでしょう

一つずつ見ていきます。

ネット上で「IT専門学校やめとけ」と言っている人を分類すると、ほぼ次の3タイプに絞られます。

  • タイプA:すでにITスキルがある人 独学や趣味でプログラミングを習得済みの人が「授業が簡単すぎた」「独学で十分」と言うケース。これはその人には専門学校が合わなかっただけで、未経験者には全く当てはまりません。
  • タイプB:学校選びに失敗した人 カリキュラムや就職先を事前に調べず入学し、「思っていたのと違った」となるケース。選び方の問題であって、専門学校そのものの問題ではありません。

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  • タイプC:行ったことがない人 大学進学が当然という価値観の人が、根拠なく「専門学校はやめとけ」と言うケース。実態を知らない意見です。

あなたはどのタイプの意見を読みましたか? 自分の状況と照らし合わせて読むと、「意味ない」という言葉の重みがかなり変わってくるはずです。

大手IT企業の一部に「大卒以上」を募集条件にしているところがあるのは事実です。「研究・探求」を重視する環境や、大手一本に絞りたいという強い希望があるなら、大学の情報系学科を目指す方が合っているでしょう。

ただし、IT業界全体で見ると、採用の軸は学歴から実力へと移行しています。専門学校卒でも、スキルと実績があれば大手に入社しているエンジニアは実際にいます。中小・ベンチャーではもともと「何ができるか」が評価の中心であり、専門学校卒で活躍しているエンジニアは多数います。

さらにAI時代を背景に、即戦力となるスキルセットへの需要は高まっています。専門学校で身につけた実務力・資格・チーム開発の経験は、そのまま採用現場で評価される要素です。

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「知識」「経験」「教え方」など講師の質について、不安を感じる声もあります。

ただ、これは大学でも同じです。
大学は壇上からの一方向講義が多く、「教え方が上手いかどうか」は受けてみないと分かりません。

専門学校は「先生と学生の距離感が近い」と言われています。関係性が近い分、質問しやすい・個別に分からないことを聞けるという人も多いです。

これは事実と逆で、専門学校は現場で必要なスキルに直結した学びが中心です。

国家試験対策が多いと言う人もいますが、新卒採用では、資格は企業が応募者の力量を判断する材料になります。
大学は「理論」「使い方」を重視し、専門学校は「実務」「即戦力」に近いイメージです。

ちなみに、将来転職することになった場合は、「会社でどういう仕事をしたか」が評価基準になります。

Aさん(22歳・IT専門学校卒・現在SE勤務)

「正直、学校を探している時は、ネットの書き込みも気になり、『専門学校でいいのか』と不安でした。でも、学校見学や授業の内容などリアルな話を聞くなかで解消しました。就職活動では本当にエントリー不要で企業からオファーが来る仕組みに驚きました。大学の友人が100社エントリーして疲弊している横で、自分は3社と面談して内定をもらいました。」

Bさん(19歳・高校卒業後に入学・現在2年生)

「プログラミングは、ほぼ未経験でした。同期には何でも知っている友人もいて、ついていけるか不安もありましたが、入学前に『未経験者が多いから、どんな小さなことでも恥ずかしがらずに聞いて大丈夫』と言われていたとおり先生に質問しやすい環境だったことと、疑問点をクリアするごとにほめてくれたのでとても励みになりました。今はチーム開発の授業が一番楽しいです。」

Cさん(23歳・IT専門学校卒・現在フロントエンドエンジニア勤務)

「入学前に一番悩んだのが、『AIがコードを書く時代に専門学校に行く意味があるのか』という点でした。実際に学んでみて分かったのは、AIが書いたコードの間違いに気づける人間が必要だということです。AIはコードを出力しますが、それが正しいかどうか、なぜそう書くのかを判断するのは人間です。基礎を学んでいない人には、AIのコードが正しいかどうかすら分かりません。学校で基礎を叩き込まれたことが、今の仕事で一番役に立っています。」

※本記事に登場する体験談は、複数の相談・体験をもとに匿名で構成したものです。特定の個人を示すものではありません。

「やめとけ」という声がある一方、実際に採用する側はどう評価しているのでしょうか。

Dさん(中小ITベンダー・採用担当・40代)

「10年以上前は専門卒という肩書きに対して、大卒より即戦力になりにくいという評価がありました。でも実際に採用してみると、逆でした。専門学校出身の新入社員は、入社後3ヶ月で現場に馴染むのが早い。資格を持っているだけでなく、実習でチーム開発を経験しているせいか、報告・連絡・相談のリズムが身についている子が多い印象です。最近は『どこを卒業したか』よりも、『何を学んできたか、何ができるか』で判断するようにしています。そのほうが入社後のミスマッチも減ります。」

Eさん(Webシステム開発会社・開発部長・30代)

「AIツールの導入が進んでいる今、社内で二極化が起きています。AIが出したコードをそのまま貼り付けて終わりにしてしまう人と、AIの出力を読んで『ここはおかしい』と気づいて修正できる人。専門学校卒の新入社員は、後者の人が多い。基礎をちゃんと学んでいるから、AIの出力を検証する目を持っているんです。これは大卒・専門卒の差ではなく、『体系的に基礎を学んだかどうか』の差だと思っています。AI時代に基礎力がある人材は、むしろ以前より貴重になっています。」

Fさん(ITコンサルティング会社・採用責任者・40代)

「弊社では新卒採用のターゲットを広げて、ここ数年で専門学校出身者を積極的に採るようにしました。理由は明確で、実務に近いスキルセットと、就職後の定着率の高さです。大手企業に行けなかった人が来るのではなく、うちのような仕事が好きで来てくれる人が多いんです。AI活用の観点でも、現場でのAIツールの使いこなしは専門学校出身者のほうが早いと感じています。今後も専門学校との関係を強化していく方針です。」

※本セクションに登場する声は、複数の相談・体験をもとに匿名で構成したものです。特定の個人を示すものではありません。

Gさん(保護者・50代・子どもがIT専門学校に進学)

「高校卒業後はとりあえず大学に行くと思っていたので『大学に行かないのか』と何度も話し合いました。専門学校のことをよく知らなかったので、就職できるのか、将来大丈夫なのかが心配で。でも学校の説明会で、就職先のリストや卒業生の進路を見て考えが変わりました。AIが普及してさらにIT職のニーズが高いこと、企業から学校に求人が来る仕組みがあることを知って、大学にこだわっていたのは自分の思い込みだったと気付きました。今は子どもが日々真剣に取り組んでいるのを見て、あのとき背中を押せてよかったと思っています。」

※本セクションに登場する声は、複数の相談・体験をもとに匿名で構成したものです。特定の個人を示すものではありません。

これは個人差が大きいです。

「簡単すぎる」と感じた人は、独学が進んでいてレベルが高い証拠。
その場合でも、体系的に学び直す価値や、エントリー不要で企業が探しに来るオファー型の就活支援を受けられる点は意味があります。

「難しすぎる」と感じた人は、疑問点を自分で解決しようと、先生に質問しなかったのかもしれません。分からないことを個別でも気軽に聞けることには意味があります。
ただ、高校までにプログラミング教育が広がる中、今後はこのギャップも減るのではないでしょうか。

このように、
「簡単すぎる」「難しすぎる」には、個人差があると覚えておいてください。

「AIが自動でコードを書くなら、プログラミングを学ぶ意味がないのでは?」という疑問もよく耳にします。

実際の現場では、AIが生成したコードをそのまま使うことはほとんどありません。「このコードは正しいか」「どこに問題があるか」「どう修正すればいいか」を判断できる人間が必要です。AIは道具であり、使いこなすには基礎知識が前提です。

むしろ現場では「AIを活用しながら開発を進められる人材」の需要が急速に高まっており、IT専門学校でもAIツールの活用を取り入れたカリキュラムが増えています。AI時代に必要なのは、AIを恐れる人ではなく、AIと一緒に働ける人です。

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「ChatGPTやGitHub CopilotなどAIがコードを書いてくれる時代になりました。では専門学校で学ぶ意味はなくなったのでしょうか。答えはNOです。AIは道具であり、その道具を正しく使える人間・間違いを指摘できる人間が今まさに求められています。以下のチェックリストで、あなたに専門学校が必要かどうか確認してみてください。」

以下の項目に、いくつ当てはまりますか?

✅ プログラミングはほぼ未経験、またはまだ浅い
✅ 独学を試みたが、続かなかったことがある
✅ 「なんとなく」ではなく、IT系の仕事に就きたい気持ちがある
✅ 就職活動のサポートがあると安心できる
✅ 資格を取って、自分のスキルを証明したい
✅ 同じ目標を持つ仲間と一緒に学びたい
✅ AIが書いたコードを読んで、正しいかどうか判断できるようになりたい

3つ以上当てはまった方: IT専門学校はあなたに十分な意味があります。このまま読み進めてください。

1〜2つの方: 目的によっては独学や大学も選択肢です。まとめの比較をご確認ください。

0の方: すでにITスキルがある方かもしれません。専門学校で基礎の確認と実践力を高めて就活サポートだけ活用するという選択肢もあります。

「意味ない」は、誰かの体験や偏った情報が一人歩きしている場合もあります。
大切なのは、“あなたにとって”意味があるかどうか。

  • 就職でITの大手企業を希望する → 大学の情報系を検討してください
  • 現場で使う技術や資格取得を重視したい → 専門学校は有力な選択肢
  • 独学である程度知識がある → 専門学校で学びを深める&就活サポートを活用することができます

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このように、それぞれの立場の違いで、選び方は違ってきます。

IT専門学校は、意味がある人にはしっかり意味があります。

ちょっと聞いた話だけで判断せず、自分の目的と照らして考えてみてください。

■よくある質問(5問)

Q. IT専門学校は2年間で本当に就職できますか?

A. はい、できます。専門学校の就職活動はオファー型が中心で、企業から求人依頼が学校に直接届きます。自力でエントリーする大学の就活とは仕組みが違います。学校・学科によって就職実績は異なるため、説明会で直近3年の就職先リストを確認することをお勧めします。

Q. 文系・非理系出身でも授業についていけますか?

A. ついていける人が多いです。IT専門学校は「未経験からスタート」を前提にカリキュラムが設計されています。ただし、学校によってレベル感が違うため、オープンキャンパスで実際の授業を見学するのが確実です。

Q. 大卒と専門卒では就職に差がありますか?

A. 大手IT企業の一部は「大卒以上」を条件にしているのは事実です。ただし、IT分野では学歴より「何ができるか」を重視する中小・ベンチャー企業が多く、専門学校卒で活躍しているエンジニアは多数います。大手志望なら大学の情報系、現場スキル・速さ重視なら専門学校、という選び方が実態に合っています。

Q. 学費が高いですが、元が取れますか?

A. IT職のエンジニアは需要が高く、初任給も他業種より高い傾向があります。年間100〜150万円の学費でも、就職後2〜3年で学費以上の差が生まれるケースは多くあります。また、修学支援新制度(国の授業料支援)が使える学校もあるため、入学前に確認してください。

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Q. AIがコードを書いてくれるなら、プログラミングを学ぶ必要はないのでは?

A. これは今、最も多く聞かれる質問の一つです。結論から言うと、むしろ基礎知識がより重要になっています。

AIが出力するコードは常に正しいわけではありません。バグが含まれることもあれば、非効率な書き方をすることもあります。それを判断・修正できるのは、プログラミングの基礎を理解している人だけです。

また企業の採用現場では「AIを使いながら開発できる人材」の需要が急増しています。AIを使いこなすためのベースとして、専門学校での学びは以前より価値が上がっているとも言えます。「AIがあるから学ばなくていい」ではなく、「AIがあるからこそ、基礎を持った人間が強い」時代です。

専門学校は都道府県の認可校です