「売り手市場」でも、やりたい仕事に就けるとは限らない!?

売り手市場だから大丈夫と思ってませんか?

「今は就活が売り手市場だから、大学に行けば何とかなる」
と思っている高校生、保護者は多いと思います。

たしかに、新卒全体で見れば、
就職すること自体が極端に難しい時代ではありません。
その意味では、「大学を出れば就職できる可能性は高い」のは事実です。
でも、「専門性の乏しい大学」では、そうはいきません。

ここで勘違いしてはいけないことがあります。
売り手市場=行きたい業界、やりたい仕事に就ける、という意味ではないということです。

売り手市場の「対象」になっている学生

「売り手市場」と言われる中で、実際に有利になりやすいのは、
中堅以上で、社会的に一定の評価や知名度がある大学・学部の学生です。

一方で、それ以外の大学では、

  • 学んできた内容に強い専門性がない
  • 「これができます」と言い切れるものが少ない

といった理由から、
業界や職種を絞れず、手当たり次第にエントリーする就活になることも珍しくありません。

学生自ら会社を探し、1人が10社以上の企業にあたる「売り込み型」の就活です。

「就職率が高いから安心」の落とし穴

大学案内でよく見かける「就職率〇〇%」。
この数字を見ると、「とりあえず大学に行けば大丈夫」と思ってしまいがちです。

ですが実際の就活では、

  • とにかく内定がほしい
  • 本当は考えていなかった業界や職種にも応募する

という状況に追い込まれる人がいることを考慮してください。

「大卒」という肩書きで、どこかの会社に入れればいい。
と思っているかもしれませんが、

「希望すれば誰でも大学に入れる時代」になった今、
「大卒」というだけで評価される場面は、確実に減っています。

企業が見ているのは、
「どこの大学か」より、「何ができるか」です。

AI時代に、仕事はどう変わるの?

もう一つ、これからの就活で無視できないのが、AIの存在です。

そもそも、企業は「給与を支払いたいから新卒を採用する」のではありません
その人が、「入社した後も成長し、企業の業績の向上に努めてほしい」からです。

企業は今、

  • 作業の自動化
  • 業務の効率化
  • 人件費の削減(つまり、社員の削減です)

を目的に、AIの導入を急速に進めています。

その結果、
知識だけで説明できる仕事や、誰でもできる作業は、
AIに置き換えられやすくなっています。

求められているのは「実学」と「実践力」

今、企業が本当に求めているのは、
単なる知識ではなく、実学です。

実学とは、
社会や仕事の中で、実際に役立つ学びのこと。

そこから身につくのが、実践力です。

  • 技術や知識を、仕事で使える力
  • 状況を見て判断する力
  • トラブルに対応し、解決する力
  • 限られた条件の中で工夫する発想力

つまり、
知識+技術+現場での判断・対応を、仕事として使える形で出せる力
これが、今求められている実践力です。

大学と専門学校の、大きな違い

大学の学びと、専門学校の学びの違いは、ここにあります。

  • 大学:理論や知識を深く学ぶ
  • 専門学校:実学をベースに、仕事で使うことを前提に学ぶ

どちらが良い・悪いではありません。
ただ、
机の上で理解する学びか、現場で使うところまで踏み込む学びか。

この違いは、就活の場面で、はっきり表れます。

進路選びで、必ず確認してほしいこと

大学でも専門学校でも、
「就職率」だけで判断しないでください。

  • どんな業界に就職しているのか
  • どんな会社なのか
  • どんな職種に就いているのか

ここまで見て、初めて進路選びになります。

専門学校の、「希望業界、希望職種への就職率の高さ」をご確認ください。

専門学校の就活は、大学と異なり、企業から学校に「求人依頼が届く」スカウト型の就活です。
学生1人につき数社~十数社のオファーがあります。

「とりあえず大学」で、本当に大丈夫?

もし今、
「とりあえず大学を出て、どこかの会社に就職できればいい」
と考えているなら、一度立ち止まってみてください。

売り手市場だからこそ、
実学に基づいた実践力を、どこで身につけるのかが問われています。

進路を選ぶことは、肩書きを選ぶことではありません。
自分が社会でどう活躍できるかを考えること。

その視点を持つことが、これからの時代には欠かせません。

大学に行くことだけが、進路の正解じゃありません。「何を学ぶか」「どう働きたいか」から考えると、『とりあえず』ではなく『本気で』学ぶ意味も見えてきて、専門学校のほうが合う人もたくさんいます。どんな分野があるのか見てからでも遅くありません。
あなたに合った専門学校がみつかるかもしれません。

専門学校は都道府県の認可校です