大学退学して専門学校でも奨学金を利用する
大学をやめて「再スタート迷子」にならないために
高校時代「なんとなく大学」に行った人の中には、将来の仕事について、深くイメージしていない人もいます。
「大学を出て、どこかの会社に入れればいい」と思っていた人が、いざ中退して「専門学校で好きな分野を選んで」と言われても、どう選べばいいのかわからなくなってしまうことがあるようです。
状況を整理すると「道が見えてきます」
でも、これは珍しいことではありません。どのように整理すればよいのか、順を追って見ていきましょう。
それと、大学中退者は年間で約6万人。さらに、大学中退者も含めて社会人から専門学校へは年間4万人が入学しています。入学者の4人に1人は再スタート組の計算です。あなたと同じような気持ちだった人はとても多いので、安心してください。

まず「なぜ大学が合わなかったのか」を文字にしてみる
大学の授業が合わなかった原因を、具体的に整理してみましょう。
- 座学が中心でつまらなかった?
- 自分で能動的に学ぶスタイルが合わなかった?
- 講義のスピードが速すぎた?
- そもそも、その分野自体に魅力を感じなかった?
原因を冷静に見ると、専門学校に求めるべきことがより明確になります。
専門学校は、特定の職業に直結する専門知識や技術を、実習を通して集中的に学べるのが大きな特徴です。この点が、大学との大きな違いです。
いま、企業は専門性を重視しています。「専門学校の学習歴」が高く評価されるひとつの理由です。
興味がなくても「何が得意か」「続けられそうか」を考える
好きなこと、興味のあること、を選ぶという話がありますが、最終的には、「続けられそうなこと」を探す、という視点が大切です。
まずは、「好き」や「興味」がはっきりしなくても、「得意なこと」や「苦にならないこと」を軸に考えてみましょう。高校時代に勉強が苦手だったとしても、必ず何かあったはずです。
たとえば、ほんの一例ですが次のような視点です。
- 人とのコミュニケーションは得意ですか?
- 人と話すのが好きなら、営業、販売、接客、ホテルマン、といった分野が考えられます。
- ものづくりは好きでしたか?
- 手先を動かすことが好きなら、調理師、パティシエ、美容師、IT、AI、建築士、デザイナー、エンジニアといった分野があります。
- コツコツと作業するのは得意ですか?
- 集中して作業をするのが好きなら、理学療法士、作業療法士、看護師、介護福祉士、医療事務といった分野があります。
このように、「好き」ではなくても「苦にならない」ことや「得意なこと」に焦点を当てることで、意外と道が見えてくることがあります。
そこから「続けられそうなこと」を探す
専門学校は実習や資格取得が中心です。
もちろん、これも一例です。
- 人と接することは続けられそう
- パソコンをいじるのは苦にならない
- 体を動かすほうが向いている
- ものづくりは続けられそう
といった日常的な特性から、自分に合う学びを見つけられます。
「とりあえず大学」で後悔する人は、意外と多いんです。大事なのは「どこに行くか」より「何を学ぶか」「何ができるようになるか」。専門学校という選択肢、どんな分野があるか一度見てみませんか?
| 専門学校は都道府県の認可校です |

「普通の会社員として就職」から逆算してイメージしてみる
大学に進学した時点で「会社員になれればいい」と考えていた人におすすめなのは、採用ニーズの高い分野です。
以下は、一例です。
- IT・プログラミング … どの企業でも需要大
- 語学・国際ビジネス … 商社・空港・ホテル・スポーツ関連・公務員で活躍可能
- ビジネス分野…営業・セールスエンジニア など、大手小売・商社・流通・メーカーで採用実績多数
「専門学校=職業選び」と思われがちですが、こうした分野なら“会社員狙い”にも直結します。
また、どんな働き方をしたいかを基準に考えると、違った道が見えてきます。
一例をあげると、
- 人から喜ばれる仕事 … 保育、接客、ホテル、旅行、ブライダルなど
- 国家資格を活かす安定した仕事 … 医療、美容師、保育士、調理師など
- 技術を磨くものづくりの仕事 … IT、デザイン、ファッション小物、建築など
自分の性格や生活イメージに近いものを選ぶ考え方です。
専門学校は、「業界附属校」のような信頼の厚い位置づけ
大学の就活は、自ら企業を探し1社づつエントリーする「売り込み型」ですが、専門学校は企業から信頼の厚く、求人ルートが豊富で、学校に直接「採用情報」が届きます。
分野により差はありますが、学生ひとりにつき数社~十数社の求人依頼がある、「オファー型」の就活です。
「学んだことがそのまま就職につながるか」という視点で学校を選べば、進路に安心感が生まれます。
複数の専門分野を調べて、まずは「知る」ことから始める
焦って、1つの分野に絞り込む必要はありません。まずは色々な分野に触れて、「こんな仕事があるんだ」「こういう学校があるんだ」と知ることから始めてみましょう。
- 専門学校のウェブサイトやパンフレットを見る:
- 保育、美容、調理、IT、建築、医療、ファッション、デザイン、CG、アニメ、ゲーム、など、様々な分野の専門学校があります。それぞれの学校のカリキュラムや、取得できる資格、磨けるスキル、卒業後の進路などを調べてみましょう。
- オープンキャンパスに参加する:
- 実際に学校に行ってみることで、雰囲気がわかります。体験授業に参加すれば、「この分野は自分に合っているかも」という感覚をつかみやすくなります。
- 実際に機材に触れてCG制作してみたら楽しかった
- 調理実習をして「自分に向いている」と感じた
- 医療技術の最前線に触れ「人の役に立てる」と実感できた
- 実際に学校に行ってみることで、雰囲気がわかります。体験授業に参加すれば、「この分野は自分に合っているかも」という感覚をつかみやすくなります。
こうした小さな手応えが進路選びのヒントになります。
まとめ_できることからコツコツと
大学を中退したことは決して無駄ではありません。なぜ大学が合わなかったのかを考えることは、次のステップを考える上で非常に貴重な経験になります。
本当に打ち込めることを見つけるために、まずは色々な情報を集めることから始めてみてはいかがでしょうか。
高校時代に興味がなくても、
- 続けられること
- 働き方のイメージ
- 就職ルートの確かさ
を基準に探すことで、自分に合った専門学校を見つけられます。
専門学校への進学は「やりたいことが明確な人だけのもの」ではありません。
「会社員として活躍するためには、どの分野がいいか」という見方もできます。
一気に解決しなくても大丈夫です。
今日できることからコツコツと。
まずは、気になる学校の学校説明会、オープンキャンパスを通じて、探すことから始めてみましょう。
| 大学退学後、専門学校に進学する場合 大学の奨学金を停止して、専門学校の奨学金の再申請も可能 ※「専門学校」に在学している届けを提出すれば、奨学金の返還を「専門学校卒業後」に先延ばしできます ※入学予定の専門学校で手続きします | |
| 手続きの時期 | 対応のまとめ |
| 大学退学時 | 奨学金停止 退学する大学で手続 |
| 専門学校入学時 | 新規で奨学金申請 入学予定の専門学校で手続 |
| 大学時の返還 | 専門学校「在学届」提出で返還先延ばし 専門学校で発行 |
| 返還開始 | 専門学校卒業後、大学時の奨学金と合わせて返済(一本化) |
| 返済期間と金額 | 返済期間は長くなりますが、月々の返還額は同じ(負担の軽減) |
| 専門学校は都道府県の認可校です |





















































































