大学中退してよかった|ホッとしつつ揺れる気持ちと、3人のその後

最終更新:2026年10月

大学を辞めて、ホッとした。朝、起きられるようになった。そんな気持ちで「大学中退 よかった」と検索した方もいると思います。

一方で、「この先どうしよう」と、ふと不安になることもあるかもしれません。

ホッとしていることと、先が見えなくて揺れること。この二つは、同時にあっていいものです。この記事では、揺れる気持ちのまま中退後を過ごした3つのモデルケースを紹介します。

※まだ辞めるかどうか迷っている方は、→大学中退を迷った時の3つの選択肢へ。

大空に両手を広げている女子学生

大学を辞めたら、朝起きられるようになった。気持ちが少し前向きになった。そんな声は、中退後の人からよく聞かれます。授業についていけない、居場所がない、辞めたいとも言えない。そうした状態が続いたあとだと、プレッシャーから離れた安心感は大きいものです。

総合型選抜(AO入試)や指定校推薦などで、受験勉強を経ずに入学する人が増えています。入ってみると想像と違った、ということも起こります。あなたが悪いわけではありません。準備が整わないまま入学してしまった、ただそれだけなのです。

中退後すぐに次が決まる人ばかりではありませんが、道が閉ざされているわけではありません。正社員の求人は、求職者とほぼ同じ数だけあります(厚生労働省「一般職業紹介状況」令和8年7月分で、正社員有効求人倍率は1.00倍)。若者向けの公的窓口「わかものハローワーク」や、中退者向けの就職エージェントもあります。

ただ、中退直後は何をしたいか決まらず、動き出しに時間がかかる人もいます。次の道が決まるまでには、ある程度の助走期間が必要だということです。休む、アルバイトをする、情報を集める。そうした時間を経て動き出した3人を、次に紹介します。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(令和8年7月分)

大学を辞めた後の道は、人によってさまざまです。ここでは、実際にお聞きしている事例をもとに、3つのモデルケースとしてご紹介します。どの人にも、ホッとした時期と、揺れた時期の両方がありました。

Aさん 男性(20歳・中退当時大学2年)

指定校推薦で入学した大学で、学びたい分野と実際の授業内容にギャップを感じ、後期から通えなくなりました。中退してしばらくは、肩の荷が下りてホッとした一方、「これからどうするの」と聞かれるたびに答えられず、焦りを感じる時期が続いたそうです。その後、Web系の専門学校に入り直し、今は在学しながら簡単な制作のアルバイトをするまでになっています。「大学にいたら、たぶん今もどうしていいか分からないままだったと思う」と話しています。

Bさん 女性(19歳・中退当時大学1年)

「なんとなく大学」で進学したものの、目標が見つからないまま1年が過ぎ、中退しました。辞めた直後は「やっと休める」とホッとした反面、周りが進級していくのを見て、置いていかれる気持ちになることもあったそうです。しばらくはアルバイトをしながら過ごし、「何がしたいか」が決まらない期間が続きました。それでも、辞めたこと自体は後悔しなかったといいます。その後、ホテル専門学校に進学し、現在は接客の実習が始まっています。「大学のときより、やることがはっきりしていて安心」と感じているそうです。

Cさん 男性(21歳・中退当時大学3年)

就職活動を意識し始めた頃、大学で学んでいる内容と、やりたい仕事の間にずれがあることに気づき、中退しました。辞めてすぐは「これでよかったのか」と不安になり、就職活動でも中退の理由をうまく説明できず、面接で言葉に詰まることがあったそうです。理由を整理して話せるようになってからは、中退から4ヶ月で企業から内定を得ました。「学歴より、面接で何を話せるかを重視してくれる会社もあると分かった」と振り返っています。

動き出すまでの時間も、選んだ道も、三人三様でした。共通しているのは、ホッとした時期と揺れた時期の両方があったこと、そして今は「辞めてよかった」と感じていることです。ただ、そう思えるまでの時間は人それぞれです。

※上記は、実際によくある中退後の進路パターンをもとに編集部がまとめたモデルケースです。特定の人物ではありません。

大学を辞めることは、人生の終わりではありません。ホッとした気持ちも、この先の迷いも、どちらも今の本当の気持ちです。すぐに答えを出さなくても構いません。

休む、働く、学び直す。3人のように、動き方もペースも人それぞれです。あなたの人生は、あなたのものです。他人の期待や世間体のために、自分を壊す必要はありません。

今の自分に近いのは、どれですか?

① まずは少し休みたい。まだ何も決めたくない
休んでいる期間があっても大丈夫です。急がず、中退後の選択肢を一度見渡してみたい方へ。
→ 中退後の選択肢と進め方を見る

② 次に何をするか、探し始めている
やりたいことが決まっていなくても、好きなこと・苦手なことから考えていく入口があります。
→ 何に向いている?何が苦手?

③ 学び直しや資格取得を、具体的に考え始めた
専門学校は、分野によって学べることも就職先も違います。まずは分野から見てみませんか。
→ 資格や就職に強い専門学校を分野から見る

Q1.大学を中退してよかったと思う人は本当にいるの?

います。この記事で紹介した3つのモデルケースも、専門学校に入り直す、就職活動を進めるなど動き方はそれぞれですが、いずれも「辞めてよかった」と感じています。ただし、ホッとした気持ちと先の不安が同時にあったり、そう思えるまでの時間に個人差があったりします。すぐに「よかった」と思えなくても、おかしなことではありません。

Q2. 辞めたのに不安が消えないのは普通ですか?

珍しいことではありません。大学を辞めると、プレッシャーから離れた安心感と、次が決まっていない不安が同時に出てくることがあります。休む、情報を集める、人に話すなど、できる範囲で少しずつ整理していく方法があります。不安が強く、眠れない、気力がわかない状態が続く場合は、地域の相談窓口や医療機関に相談する方法もあります。

Q3. 何もしていない期間があっても大丈夫ですか?

中退後にしばらく休んだり、アルバイトをしながら考えたりする期間を過ごす人は少なくありません。この記事のBさんのモデルケースも、「何がしたいか」が決まらない期間を経て進路を選んでいます。期間が長引いて不安が大きくなってきたら、資料を取り寄せる、説明会を見てみるなど、小さな情報収集から始めるのも一つの方法です。

Q4. 大学を辞めたら正社員になれない?

なれる道はあります。正社員の求人は求職者とほぼ同じ数だけあり(厚生労働省「一般職業紹介状況」令和8年7月分で、正社員有効求人倍率は1.00倍)、公的窓口の「わかものハローワーク」や、中退者向けの就職エージェントも利用できます。ただし、中退直後は動き出しに時間がかかる人もいます。専門学校で資格や技術を身につけてから就職する道もあります。

Q5. 中退後、専門学校に入り直すのは遅すぎる?

中退後に専門学校へ進学して資格や技術を身につけ直す人は多くいます。就職では「どこを出たか」より「何ができるか」が重視される場面も増えており、遅すぎるということはありません。

「とりあえず大学」で“ついていけない” “退学”など入ってから気づく人は多い。就活の評価は「どこを出たか」より「何ができるか」です。社会でまずは通用するように、送り出してくれる専門学校。見てみませんか?

大学で奨学金や修学支援新制度を使っていた方でも、専門学校で再申請できます。学費の分納制度と併用も可能です。

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