入ってから「大学向いてない」と言う人が激増中_事前にチェック

大学退学は年間6万人・休学は6万5000人
入ってから「大学に向いてない」では遅い!

大学に入った後に「向いてない」と気づく人が非常に増えています

背景には、「とりあえず進学」という空気や、進路選択時の情報不足・自己理解不足があると思われます

高校生や保護者が大学進学が自分(子)に合っているかを進学前に見極めることは、今とても重要な課題です

大学退学は年間6万人・休学は6万5,000人
年間、12万5,000人が大学を離脱している事実を、

高校では全くと言っていいほど教えてくれないのが現実です

高校生に向けて:自分にとって大学が“本当に必要か”を考える方法

1. 大学に行く目的を書き出してみる

・大学卒業の学歴がほしい

・就職した職業に必要だから

・専門知識を深めたい

・周囲が行くから

・親が大学をすすめるから

・指定校推薦で入れそうだから

・やりたいことがないから…など

目的が曖昧な場合、大学進学=最適解ではないこともあります

2. 「講義中心の学び」が自分に合うか考える

・大学は基本的に「座学+自律学習」が中心

・学びたい分野があって、自ら積極的に学ぶことができるか

「座学より実習が好き」「手を動かして学びたい」タイプには専門学校や就職が向いている可能性も

3. 大学以外の進路を“具体的に”比較してみる

・専門学校
・就職
・海外留学

高校での進路指導が大学一辺倒になりがちなので、自分で情報を集めるのが大切です

保護者に向けて:子どもが自分に合う進路を選べるようにするには

1. 「とりあえず大学」ではなく「合っている進路」を一緒に探す姿勢を持つ

・「大学くらい出ておいた方がいい」は、今の時代では根拠が薄れています

・親が「大学信仰」にとらわれすぎていないかも振り返りを

2. 職業や生き方の多様性を一緒に知る

・社会で活躍している人には、専門学校出身や高卒、大学中退もたくさんいます

・YouTubeや各種記事、などで具体的な進路例を知ると、視野が広がります

3. 子どもの「好き」や「得意」に耳を傾ける

・勉強の成績より、どんなときに意欲が出るのか・どんなことをしているときに集中できるかに注目

実践例:高校生が「大学向いてないかも」に気づける機会

・高校時代まで、座学の勉強があまり得意ではなかった人は大学に合わない人も

・自ら学ぶことが苦手な人は、大学の学習スタイルには合わない場合が多いです

・専門学校のオープンキャンパスなどで、実際の情報に接してみる

・保護者以外の身近な大人に話を聞いてみる

・「大学に行かない選択」をした人の体験を見たり・読んだりしてみる

・「大学を途中で辞めた」人の体験を見たり・読んだりしてみる

最後に伝えたいこと

大学進学は「人生の正解」ではなく「選択肢のひとつ」にすぎません

「なんとなく大学に入ったけど…」と悩む人を減らすには、高校生自身が「自分に合う進路とは何か」を主体的に考える環境ときっかけが必要です

高校では、大学進学実績を増やしたいので(次年度の学生募集PR用)、どうしても大学推しの情報になりがちです

皆さん知っているように、「大学の指定校推薦」の対象も益々広くなっています

理由は、あまり人気のない大学、学部では、学生が集まりにくいので、高校に対して、「指定校推薦」の条件を限りなく低くしているためです

保護者の方も、「高校で聞いた話」だけを信用するのではなく、ご自身でも情報を見比べてみることをお勧めします

なぜなら、高校では「大学退学は年間6万人・休学は6万5000人」など、卒業後の状況などは教えてくれないからです

専門学校は都道府県の認可校です