指定校推薦で大学、退学_次こそ自分で決断する“本当の進路”

はじめに:何をどう選んだか、どう選ぶか

指定校推薦で大学に進学した人の多くは、受験勉強をせず、「推薦枠があるから」という理由で進路を決めたケースが少なくありません

高校や親の勧めに従い、「行ける大学」へ進む──そんな風にして、深く考えずに大学生になった人たちがいます

つまり、自ら選んだというより「選ばされた」進路です

しかし、興味のない分野、学びたかった内容でもない大学に進学すれば、違和感を覚えるのは自然なことです

しかも、受験勉強で得るはずだった基礎学力や自己管理の経験もなく、環境に適応するのは決して容易ではありません

そうしたなかで急増しているのが「指定校推薦の退学」で、
そこで大切になるのは、「次に何をどう選ぶか」です

考えてほしいのは、「自ら選んだ」という納得感です

第1章:「なんとなく」で選んだ=決断しなかった進路

高校での指定校推薦は、ある意味“楽な選択”でした

多少、成績が悪くても「後期頑張れ」という“後押し”を受けた人もいます

受験勉強もなく、手続きで通れるレールが用意されていたのです

でも、進学した大学が自分の興味とずれていたり、学問のレベルについていけなかったりすると、大学生活は徐々に苦痛に変わります

「なんとなく決めた」進路は、心の支えになりません

自分で「決断しなかった」道だから、踏ん張る理由が見つからないのです

第2章:決断力ゼロのまま、大事な選択を迫られる

退学後に訪れるのは、「次、どうするか」という現実です

でも、これまで自分の意志で進路を選んだことがない人にとって、それは想像以上に重いテーマとなります

・やりたいことが分からない

・自分には何ができるのか見えない

・親にも相談できない、しにくい

・また間違った選択をするのではという不安

こんな気持ちが絡み合い、前に進むのを難しくします
ここで立ち止まってしまう人が多いのも事実です

でもこれは、「何もできない」のではなく、ただ「自分で決断する経験が少ないだけ」なのです

第3章:自分を取り戻す──考え方を変える3つの視点

退学を機に、自分の人生を“自分の手に戻す”ことが必要です
そのために、まず以下の3つの視点で自分と向き合ってみてください

①「何がしたいか」ではなく「何が嫌だったか」から考える

やりたいことが分からないのは、よくあること。でも、「大学でつらかったこと」「これは向いていないと感じたこと」から逆に自分の特性を知ることができます

②指定校推薦を選んだ理由を言語化してみる

推薦で進んだのはなぜか。誰かの期待? 失敗を避けたかった? そのときの気持ちを整理することで、次の選択が変わります

③小さな「選んだ実感」を、自信につなげる

すぐに大きな決断をしなくていい。興味のあるアルバイトをしてみる、自己啓発の本を一冊読んでみる。オープンキャンパスに行ってみる──小さな“選択の成功体験”が、自信をつくっていきます

第4章:再出発の選択肢──就職・専門学校・再進学

進路に正解はありません。大切なのは、自分が納得できる道かどうか
退学後には、いくつかの選択肢があります

すぐに働きたいなら
アルバイトや就職支援サービスを活用し、働きながら社会や自分を知ることも、再出発に向けた行動です

資格・スキルを身につけたいなら
専門学校や通信教育など、実践的な知識を短期間で学べる場もあります。再スタートを切りやすい場所です

勉強し直したいなら
通信制大学、他の大学を再受験、など、自分に合ったペースで学び直せる選択肢があります

選び直すことに年齢は関係なし

「今から何を選ぶか」を自ら決めて、行動してみることが大きな決断です

決断をすることで、自信にもつながりますし、生活のベースがしっかりします

退学は“仕切り直し”──ここから自分の意志で“選び直す”

退学したという事実は、もう変えられません

でも、それは終わりではなく、「仕切り直し」のきっかけです
冷静に考えてみてください、「退学した」事実は、大きな決断です

今度こそ、自分で選んだ道なら、後悔は少なくなります

間違えても、納得して進んだ道なら、やり直せます

「指定校推薦だから」「流れで入っただけだから」──
そうして他人任せにした進路から、自分の意志で選び直すときです

おわりに:自分で決めた道が生き残る選択肢

退学という経験は、誰にとっても重たい現実に違いありませんが、そもそもその大学に縁がなかったかもしれません

でも、そのあとどう動くかによって、未来は大きく変わります

はっきり言えるのは、「大学を辞めたことで、あなたの将来の可能性の全てが無くなってしまうことは、絶対にありません」

進路は「やり直せるもの」です
そして、やり直す力は、今ここからつけられます

過去より、これから

あなたが自分で選び、自分で決めた道こそが、ほんとうの“生き残る選択肢”になるのです

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