「うちの子に限って」と誰もが思っていました
入学早々、「大学をやめたい」という大学生が増えています。行き詰った学生の多くが、「親に言えない」「親泣かせ」と、自分を責めて苦しんでいます。
退学したくて入学する人はいません
今は大学全入時代で、希望すれば「どこかの大学には入れる」状態です。にもかかわらず、大学の募集停止のニュースがネット上にあふれています。今後10年で、50〜100校が募集停止になるとも言われています。この矛盾した状況が示すのは、大学進学をめぐる構造的な問題です。
しかし、これは大学入学後ではなく、高校時代に向き合うべき問題ではないでしょうか。
なぜ、入学後に「辞めたい」となるのか
背景にあるのは、「とりあえず大学へ」という進学の常識化です。多くの高校生が、“受験勉強をせず”「入れる大学に入る」という選択をしています。指定校推薦枠の拡大や年内学力入試の導入により、大学の実態が見えにくくなっている現実もあります。
事実上、入試が手続き化しています
その結果、大学で何を学ぶか、何をしたいかが不明確なまま入学してしまいます。「入りやすい大学」が「進級・卒業しやすい大学」ではありません。
親子で「大学進学」という選択肢自体を疑わなかった、その結果が入学後のミスマッチにつながっているのです。
高校生の親が今すべきこと
では、高校生の親は今、何をすべきなのでしょうか。
「なぜ大学に行くのか」を一緒に考える
まず、「なぜ大学に行くのか」を子供と一緒に考えることです。世間体や親の安心のためではなく、本人が大学で何を得たいのか、何を学びたいのかを対話の中で見つけていく必要があります。
「大学以外の選択肢」も視野に入れる
次に、「大学以外の選択肢」についても情報を共有することです。専門学校で専門技術を身につける道、就職して社会経験を積む道だってあります。さらに、「今すぐ決めなくてもいい」という選択肢もあることを、子供に伝えてください。無理に「進路を限定する」ことが本人を追い込んでしまいます。
「分からない」を受け止める
そして、「やりたいことが分からない」という状態を受け止めることです。多くの高校生が、やりたいことが明確ではありません。大切なのは、「分からないまま進学しても何とかなる」と思い込む危険性と、「行き詰る前に一緒に探す時間を持つ」ことの価値を、親子で共有することです。
事前に確認するポイント
大学のオープンキャンパスで「違和感」
オープンキャンパスで子供や親が感じた「違和感」を見逃さないでください。「なんとなく合わないかも」という感覚は、重要なサインです。学部・学科の内容は理解しているつもりでも、実際の授業の雰囲気やキャンパスの環境との相性は、現地で確認しなければ分かりません。
必修科目をチェックする
大学のウェブサイトでシラバスを確認し、必修科目をチェックすることも重要です。興味のない科目が必修になっていないか、4年間のカリキュラム全体を見通して確認してください。学部・学科の認識のズレは、入学後に「思っていたのと違う」という後悔につながります。
指定校推薦などでは特に慎重に
指定校推薦を検討する場合は注意が必要です。推薦が決まると高校との信頼関係もあり辞退しにくいため、「何とかなるか」という気持ちでの出願は危険です。指定校推薦は早期に決まるため、十分な検討時間を取らずに決めてしまいがちですが、出願前に必ず上記の確認を行ってください。
後悔しないために、今できること
大学中退は、学生本人だけでなく、家族全体の苦しみになります。経済的な負担、心理的なダメージ、そして何より、子供が自分を責め続ける状況は避けなければなりません。
「とりあえず大学」のリスクを、親子で認識する重要性が今ほど高まっている時代はありません。親世代の「とりあえず大学」と今のそれは全く異なります。
高校時代の対話が、子供の人生の選択を支えます。今こそ「大学進学が当たり前」という思い込みを問い直す時なのです。
「とりあえず大学」で後悔する人は、意外と多いんです。大事なのは「どこに行くか」より「何を学ぶか」「何ができるようになるか」。専門学校という選択肢、どんな分野があるか一度見てみませんか?
| 専門学校は都道府県の認可校です |















































































