オールドメディアが報じない「専門学校」の実力こそ本当はスゴイ

AIの登場で「専門学校」に脚光

オールドメディアでは、「日本は人手不足」という報道がされていますが、人口減少もさることながら、元を正せば「専門学校」を軽視してきた一面があります。高校の進路指導をはじめ、「大学に行きさえすれば何とかなる」という、間違った考え方が続いてきた結果です。

「指定校推薦、受けてみる?」って言われた

高校からそう言われた時点で、事実上、進学行動を辞めてしまう人もいます。
「大学に行けるならそこでいい」と思考も行動も停止してしまう状態です。

大きく報道されない大学ミスマッチ

大学の指定校推薦乱発の影響で早期退学が増えていることなど、オールドメディアはほとんど取り上げていません。ですから、1人ひとりが気づくしかないのです。

変わる時代、変わる仕事の価値

18歳人口が減り続ける中、一部の大学では学生募集が厳しくなっています。その背景には、文部科学省による計画性に欠けた大学の増設があります。私立大学の半数以上が定員割れの状態になっています。

そこへ追い打ちをかけるように、AIの登場で仕事の形が大きく変わろうとしています。銀行などの窓口業務やコールセンター業務は、将来的にほとんどがAIで対応できるようになる と予測されています。

仕事がAIに置き換わっている現実

いわゆる事務系の仕事は減る見込みが高く、ホワイトカラー業務の一部がAIに置き換わるとみられています。大手企業では、「部署の統合」「希望退職」などすでに影響は出始めています。

人にしかできない仕事の重要性が一層高まる

しかし、AIにできないこともあります。医療、介護、美容、調理、建築、デザインなど、「人が関わることで価値が生まれる仕事」の重要性は、これからますます高まります。観光業などのサービス業で人に触れたり接したりする仕事、新たなニーズを掘り起こす仕事は、今後増えていくだろうと多くの専門家は指摘します。

その一翼を担うのが専門学校です

「職業訓練校」ではなく「専門学校」

テレビや新聞などのオールドメディアの多くは、一手不足を解消する解説のなかで、教育機関の例として「職業訓練校」という表現をすることが多いのですが、高校生の進路として多いのは専門学校です。

専門学校は都道府県の認可校

専門学校は都道府県が認可した教育機関で、実践的な技術と資格取得を通じて、社会を動かす人材を育てています。

専門学校の強み

1. 高校生だけでなく、大学中退者や社会人も

専門学校には幅広い年齢層が学んでいます。専門学校入学者のうち4人に1人が、大学中退者、社会人など高校既卒者です。大学で自分に合わなかったと気づいた人も、専門学校で再スタートを切っています。

2. 新卒でもスカウト型の就活

専門学校の関連分野への就職率は、ほぼ100%です。学生一人ひとりに対して、数社から十数社もの企業から学校へ直接オファーが届く「スカウト型の就活」です。新卒でありながら、企業側から声がかかるという「高い信頼度」があります。

3. 2年間で資格と実力がつく

専門学校の多くは2年制です。本人にやる気があれば、2年後には資格や実力を身につけて、正社員として社会人をスタートできます。

4.「大学」に意味のある学歴社会はもう終わり

希望すれば誰でも大学に入れる時代。「大卒」はもうブランドではありません。
大卒が学歴として評価されるのは、「難関大学」だけです。なんちゃって学歴は、もはや通用しません。「何を学んで社会でどう活かせるか」が求められています。

「入れるから行く大学」は「本当にやりたい分野?」
高校生の進路選択を考え直す機会

いま、大学の指定校推薦が増えすぎた結果、「入れるから」という理由だけで進学して、大学とのミスマッチで早期に退学する人が増えています。

しかし、考えてみてください。「入れると言われた大学に身を置く」のと、「本当はやりたかった分野に進む」のでは、充実感がまったく違います。

医療、美容、料理、デザイン、建築、IT、映像、音楽、動物……自分が本当に学びたいことがあるなら、専門学校という選択肢を真剣に検討してみませんか。

保護者の皆様へ

時代は変わりました。「とりあえず大学」という考え方が、必ずしもお子様の将来を守るとは限りません。専門学校は、実践教育を通じて確かな技術と資格を身につけ、業界から必要とされる人材を育てています。

ぜひ、お子様と一緒に専門学校について調べてみてください。きっと新しい未来が見えてくるはずです。

専門学校は都道府県の認可校です