世論調査に表れた「若者の価値観の変化」そこから進路を考える

18~29歳の内閣支持率92.4%

2025年12月22日、FNN世論調査で特に18〜29歳の若い世代において、高市内閣の支持率が非常に高いという結果が報じられました。
数字そのものに驚いた人も多いかもしれません。

でも、この結果は、単なる「人気」や「流行」だけでは説明できない気がしています。

そこには、若い世代の考え方の変化が表れているように見えるからです。

具体的には、「当事者意識」「現実志向」ではないでしょうか。

「誰がやっても同じ」ではなくなった、その先に

これまで、若者へのインタビューなどでは、
「誰が総理大臣になっても同じだと思う」
という声をよく耳にしました。

一見、冷めているようにも聞こえますが、その奥には、
「自分が考えても、社会は変わらない」
「私には関係のない話」
という気持ちがあったのかもしれません。

ところが、今回のように若い世代で支持が高いという結果が出たことは、
「社会は、もしかしたら変わるかもしれない」
「自分たちの生きる時代に、何かが起きている」
そう感じ始めている人が増えているサインとも考えられます。

これは、社会に対する当事者意識が少しずつ芽生えてきたとも言えるのではないでしょうか。

この話、実は進路選択とよく似ています

この変化は、政治だけの話ではありません。
実は、みなさんが考えている進路の話とも、とてもよく似ています。

たとえば、こんな言葉を聞いたことはありませんか。

「とりあえず大学に行っておけば安心」
「みんな行くから、自分も行ったほうがいい」

これは、
「誰が総理大臣になっても同じ」
という考え方と、少し似ています。

どちらも、
深く考えなくてもよさそう
自分で決めなくてもよさそう
という気持ちから来ているからです。

進路は、分かれ道の選択に近いものです

進路は、誰もが選ぶ機会のある「分かれ道」に近いものです。
実際、中学校から高校に進学する時も、「分かれ道」だったはずです。

先が見えやすく、安心感のある道もあれば、
少し不安はあるけれど、経験を積めそうな道もあります。

大学に進む道、
専門学校で学ぶ道、
早く社会に出る道、
一度立ち止まって考える道もあります。

どの道が正解、という答えはありません。
大切なのは、誰かに決められた道ではなく、
自分で考えて選んだ道かどうか
です。

「どこに行くか」より「どんな活躍をしたいか」

進路を考えるとき、中学から高校に進学するのと違うのは、
高校卒業後、その延長線上にあるのが「就職」だということです。

だから、学校名などが気になるのは自然なことです。

でも本当は、
「その先で、自分は何をしたいのか」
「社会とどう関わっていきたいのか」
のほうが、ずっと大切です。

「どう関わるか」とは、つまり、
「どんな活躍をしたいか」ということです。

  • 学問を通して、社会を深く知りたい
  • 資格やスキルを身につけて、早く社会に出たい
  • まずは、自分の得意なことを見つけたい

どれも、立派な理由です。

常識は、時代とともに変わります

昔は、
「携帯電話でネットや動画を見る時代が来る」
とは、誰も思っていませんでした。

でも今は、スマホがない生活は考えにくいですよね。

進路の「常識」も同じです。
前の時代には正しかった選び方が、
今の社会では合わなくなっていることもあります。

最も分かりやすい例は、
生成AIの登場です。
スマホの進化どころか、スマホでAIが使える時代です。

だから、
「前からこうだったから」
「みんながそうしているから」
が正解とは限りません。

進路は、現実社会で自分は何をしたいか考える機会

進路は、
人から言われた道を選ぶための儀式ではありません。

「自分は、この社会とどう関わっていきたいか」「どんな活躍をしたいか」を考えることです。

正解は、一つではありません。
途中で考え直すことも、やり直すこともできます。

「とりあえず」ではなく、
「今の自分なりに」考えてみる。

それだけで、進路は
少しずつ、自分のものになっていきます。

やりたいことに出会う時期は、人それぞれです。
どんな道を選んでも、それがあなた自身で決めた道であれば、「どれも正解」につながります。

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