「通信制専門学校」を検討中の方が最も注意すべきは、「学校(認可校)」と「スクール(無認可)」の混同です。 実は、ネット上の紹介サイトには、これらが区別されずに並んでいることが多々あります。
結論:この2つは「履歴書に書ける学歴になるか否か」が決定的に違います。
自分に合うのはどちらか、まずは下の比較表でチェックしてみてください。
1.【比較表】認可校 vs 無認可スクール
| 比較項目 | 通信制専門学校(認可校) | 通信制スクール(無認可) |
| 設置者・運営主体 | 学校法人、国、地方公共団体など | 株式会社(民間企業)、個人など |
| 根拠法・位置づけ | 学校教育法に基づく「専修学校(専門課程) | 法律上の制限がない「教育サービス」 |
| 卒業後の学歴 | 専門士(短大卒と同等) | 高卒・大学中退のまま |
| 国家資格 | ・卒業と同時に取得(保育士など) ・卒業時に受験資格(美容師など) | ・全ての資格で受験が必要 |
| 国の学費支援 | 修学支援新制度の対象 | 対象外(全額自己負担) |
| 通学定期・学割 | 利用可能(通信課程の規定による) | 原則として利用不可 |
| 就職支援 | 企業から学校の求人オファー | 基本的には自力で就職活動 |
→ 認可校の学校例や通信制の資格・就職のサポート体制についてはのこちら
2.【図解】あなたに合うのはどっち?
図のポイント:
- 認可校: 「学校教育法」という土台の上に「学歴」「国家資格」「奨学金」が乗っているイメージ。
- スクール: 自由なフィールドで「スキル」や「対策」に特化しているイメージ。

3.失敗しないための「3つのポイント」
① 学歴になるか、ならないか
- 専門学校(認可校): 卒業すれば「専門士」という称号が得られ、履歴書に「専門学校卒業」と書けます。大学の3年生へ編入することも可能です。
- スクール(無認可): あくまで「習い事」の修了という扱いです。最終学歴は「高卒」や「大学中退」のまま変わりません。
② 資格取得の「確実さ」が違う
- 専門学校(認可校): 保育士、幼稚園教諭、栄養士、調理師など指定のカリキュラムを終えて卒業すれば、国家試験を受けずに国家資格を取得できます。
その他の国家資格も卒業すれば、受験資格を得ることができます。 - スクール(無認可): 資格を取るためには、自分で国家試験を受けて合格する必要があります。そもそも「試験を受けるための条件(受験資格)」をスクールだけでは満たせないケースがあるため注意が必要です。
③ 学費のサポート(お金)の差
- 専門学校(認可校): 住民税非課税世帯などが対象の「修学支援新制度(給付型奨学金や授業料減免)」が利用できます。
- スクール(無認可): 民間のスクールは国の支援対象外です。学費はすべて自己負担となります。
→ 具体的な学校紹介やスクーリングの仕組みの詳しい解説はこちら
4.どちらを選ぶべき?(判断基準)
「専門学校(認可校)」が向いている人
- 学歴を「専門卒」に書き換えたい(大学中退者など)
- 無試験、あるいは最短ルートで国家資格を取りたい
- 国の支援金を利用して、学費を抑えたい
「スクール(無認可)」が向いている人
- すでに受験資格(大卒や実務経験)を持っていて、試験対策だけしたい
- 学歴にはこだわらず、特定のスキル(IT、マネジメント、語学等)だけを学びたい
→ 通信制専門学校|毎日通学しなくていい。タイプ別5人の体験談はこちら
5.アドバイス
ポータルサイトの中には、認可校と無認可校を区別せずに掲載しているものがあります。 必ず学校の公式サイトで「専門士が付与されるか」を確認してください。これを確認するだけで、入学後の「こんなはずじゃなかった」という失敗は防げます。
以下のいずれかに当てはまる方は、必ず「認可校(専門学校)」を選んでください。
- 「専門士」の学歴(短大卒と同等)を得たい。履歴書にも書きたい。
- 「給付型奨学金(修学支援新制度)」などの公的支援を利用したい。
- 試験を受けずに、卒業と同時に「保育士・幼稚園教諭」などの免許を取りたい
民間スクールでも国家試験の合格は目指せますが、「学歴が付かない」「支援金が対象外」「卒業しても無試験では取れない」といった違いがあります。自分の経歴と目的に合わせて、後悔しない選択をしましょう。













