美容専門学校「通信課程」学び方・学費・昼間部と比較

美容師を目指す多様な道

美容師を目指すには「美容師国家資格」の取得が必要です。そのルートとして一般的なのは全日制の専門学校（昼間部）ですが、働きながら学べる「通信課程」もあります。ここでは、美容師専門学校の通信課程について、学び方や費用などを、わかりやすく紹介します

全ての美容専門学校に「３年制の通信課程」があります

美容師を目指す「美容専門学校（都道府県認可校）」には、通信課程があります
仕事や家庭の事情で昼間部の通学が難しい方でも、自宅学習とスクーリング（面接授業）で美容師免許取得を目指すことができます

自宅学習+スクーリングの組み合わせで実施されます

通信課程	サロンで働いている場合	サロンで働いていない場合
自宅学習 教材や動画を使い、自宅で学習 レポート提出あり	スクーリング以外の時間に、教科書を使った学習やレポート（課題）を提出。時間数は学校や個人の学習ペースによりますが、カリキュラム全体を通して必要な知識を習得するための自己学習が求められます	サロン従事者と同様に、スクーリング以外の時間で教科書を使った学習やレポート（課題）の提出を行います。より多くの基礎知識や技術を自宅で習得する必要があるため、計画的な学習が重要になります
スクーリング 学校での対面授業（実技中心） ※１回あたり5～8時間の集中授業 ※夏季・冬季・連休時に集中して開催が多い	300時間以上（３年間合計） 多くの学校で、年間10～30日程度	600時間以上（３年間合計） 多くの学校で、年間20～60日程度

美容師免許をもたない、サロン従事者のできることは限定的です
簡単に言うと「お客様に接触しない接客全般」になります

具体的には

1.受付・接客（レセプション業務）
　電話対応、受付、予約管理、会計処理など

2.バックヤード
　使用する道具の準備・洗浄など

3.アシスタント（施術を直接行わない範囲）
　スタイリストやアシスタントの補助（例：施術に必要な道具を手渡すなど）
　シャンプー台への案内、お茶出しなど、施術以外の補助的な業務、などです

対象になる人

・高校卒業以上（中卒の人でも通信課程は入学できます）

・働きながら美容師免許を取得したい社会人・主婦・ダブルスクールの学生など

・サロンでアシスタントとして働いている人（現場経験と並行学習）

３年で「美容師国家試験」受験資格

美容専門学校の通信制課程には、サロンでアシスタント勤務経験のない人でも、入学することができます

３年間の在学期間中にスクーリングを経験するので、卒業時に「美容師国家試験」を受験することができます

アイリストも美容師免許が必要です

アイリストは、美容師法により「美容」に該当する施術を行うため、国家資格である美容師免許が必須です

お客様にマツエク(まつ毛エクステンション）など施術を行う人は「美容師免許」を取得しなければなりません

マツエクのスクール、アイリストのスクールなどで取得できる「マツエク資格」「アイリスト資格」は「マツエクの知識・デザイン・スキルアップ」が目的で、お客様に施術のできる資格ではありません

日本では、美容師免許がない状態で美容業務（マツエク施術）を行うことは法律で禁止されており、美容師免許のない人が施術をした場合、法律で罰せられます

通信課程の学費は全日制より安い

全日制の美容専門学校（昼間部）は２年制ですが、通信制課程は「３年制」です
どの専門学校でも、昼間部より学費を安く設定しています

美容専門学校比較	通信課程／３年制	全日制（昼間部）／２年制
学費総額	授業料+教材費を含め80万～100万程度	都内平均は280万～300万程度
学費支払い方法	分割支払いが多い	分割、前期・後期、年一括など

通信課程のメリット・デメリット

通信課程のメリット

・学費が安く抑えられる

・働きながら学べる（収入を得ながら資格を目指せる）

・自分のペースで進められる

通信課程のデメリット

・自己管理が必要（学習の遅れを自分でカバーする力）

・サロンで働きながら学ぶ場合、スクーリングで仕事を休む必要があり、サロンの協力も必要

昼間部との違いポイントまとめ

項目	通信課程	昼間部（全日制）
修業年限	３年	２年
授業形態	自宅で学習+スクーリング	通学
美容師国家試験　受験資格	卒業時に受験可	卒業時に受験可
学費	授業料+教材費を含め80万～100万程度	都内平均は280万～300万程度

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