大学を卒業してから「保育士になりたい」と考える人は少なくありません。学部・学科を問わず、大学卒業後は保育士試験の受験資格が確定しています。この記事では、大学卒業後に保育士になるための3つの方法と、それぞれの特徴を解説します。
大学卒業後は、保育士試験の受験資格が無条件で確定
大学(4年制)を卒業していれば、学部・学科を問わず保育士試験の受験資格が得られます。
中退の場合との違い
大学を中退した場合は「2年以上在学」「62単位以上修得」という条件を満たしているかどうかの確認が必要になります。大学を卒業していれば、この条件は自動的にクリアしているため、確認の必要はありません。
学位が無駄になるわけではない
「4年間で得た学位が無駄になるのでは」と感じる方もいますが、専門学校や通信制大学に進学しても、大学卒業によって得た最終学歴(大卒)が塗り替えられることはありません。
大学卒業後、保育士になる3つの方法
保育士資格を取得する方法は大きく3つあります。
① 保育士試験を受験する(独学・通信講座)
保育士試験に独学または通信講座で挑戦し、合格を目指す方法です。学校に通う時間や費用を抑えられます。
独学の合格率は例年20%前後で、実習経験を積まずに資格取得ができる一方、就職活動は自分で行う必要があります。
② 通信制大学で学び直す
保育士養成課程のある通信制大学に入学し、所定の単位を修めることで無試験で資格を取得する方法です。
学費を抑えながら自分のペースで学べますが、対応している大学は限られており、スクーリングや実習の日程調整が必要になります。
③ 専門学校に通う
保育士養成施設に指定されている専門学校を卒業する方法です。
卒業すれば無試験で確実に保育士資格が取得できます。実習を通じて現場経験を積めるため、卒業後も現場で困りにくいのが特徴です。就職も、学校に直接求人が届くオファー型のサポートを受けられます。
昼間部なら最短2年、仕事を続けながら通う夜間部でも3年で卒業できます。
卒業すれば、無試験で保育士資格を取得。つまり合格率は100%です。
3つの方法を比較する
| 3つを比較 | 保育士試験 | 通信制大学 | 専門学校(夜間部あり) |
|---|---|---|---|
| 資格取得 | 合格すれば取得(合格率約20%) | 卒業すれば無試験で取得 | 卒業すれば無試験で取得 |
| 実習経験 | 積めない | 学校による | 豊富に積める |
| 期間の目安 | 自分のペース | 学校による(編入でも2年前後が目安) | 最短2年(夜間部は3年) |
| 就職活動 | 自分で行う | 学校による | 学校のサポートあり(オファー型求人) |
| 費用の傾向 | 比較的安い(テキスト代・受験料のみ) | 専門学校よりやや抑えられる傾向 | 学費がかかる(分納可) |
どちらを選んだ方がいい?
時間と費用を最優先するなら保育士試験、自分のペースで学びながら学費を抑えたいなら通信制大学が選択肢になります。
一方、実習を通じた現場経験や、卒業と同時に確実な資格取得、就職支援を重視するなら専門学校は有効な選択肢です。
保育士試験対策として合格率の高さを謳う通信講座もありますが、公表されている数値の多くは講座提供会社の自己発表によるもので、算出方法(母数の定義など)が明らかでない場合があります。数字だけで判断せず、各社に直接確認することをおすすめします。
ご自身の状況(時間、予算、実習経験の必要性)に合わせて、最適な方法を選んでください。
今の仕事や生活と両立させたい方へ
すでに働きながら保育士を目指す場合は、夜間部のスケジュール、費用の工夫など、両立のための情報が別途参考になります。











