大学の情報系進路を考える高校生

大学情報系やめとけ?結論ズバリ|言われる理由とIT進路の考え方

はじめに:結論から言います

「やめとけ」という声には3つの異なる立場が混在しています。「①ついていけない経験談」「②AI時代への警告」「③漠然とした不安」——それぞれ別の話です。自分がどれに近いかで、答えは変わります。

「理論ばかりで実践的なスキルが身につかなかった」という声は、実際に情報学部で学んだ人から出ています。これは的外れな批判ではありません。

大学の情報学部は、エンジニアの養成学校ではなく、情報科学という学問を研究する場です。講義の中心は数学的な理論・アルゴリズム・コンピュータサイエンスの基礎になります。つまり、「思っていたのと違った」「ついていけなかった」という声です。

「プログラミングをたくさん教えてもらえる」「最新のAIツールを使いこなせるようになる」という期待で入学すると、ギャップを感じやすい。

ただしその理論こそが、AIが出した答えを評価・修正・応用できる力の土台になります。「思ってたのと違う」は、入学前に学部の性格を正しく理解することで防げます。

IT業界の変化を肌で感じている人から「今から情報学部に行っても意味があるのか」という声が出るのは、ある意味では正直な感覚です。

海外大手IT企業の大規模なリストラ、AIによる自動化の加速——これらは現実に起きていることです。

それらを見て「情報系なんてやめとけ」という人がいても当然かもしれません

ただし構造を正確に見ると、削減されているのはエンジニア職よりも管理・営業・マーケティング職が中心です。そして経済産業省の調査では、日本のIT人材不足は2030年に最大約79万人に拡大すると予測されています。

AIが普及するほど、AIを設計・管理・応用できる人材の需要は増えます。 情報学部で培う理論的な基礎は、その需要に直接応える力になります。

①②のような実体験や業界感覚ではなく、「なんとなく不安」という状態で検索している高校生や保護者も多いと思います。それは自然なことです。

その不安の多くは「難しそう」「自分に向いているのか」という漠然としたものではないでしょうか。

こんな人には向いています

  • 答えが出るまで考え続けるのが苦にならない
  • わからないことを自分で調べるのが好き
  • 物事の「なぜ?」が気になる

こんな人は苦労しやすいです

  • 数学に強い苦手意識がある(※ついて行けない人の例です)
  • 受け身で教えてもらうスタイルが合っている
  • 正解のない問題を考え続けるのが苦痛

「自分はどちらか」を正直に考えてみることが、進路選びの第一歩です。

①②③を見て、「大学の情報系への進学、やめた方がいいかも」と思い始めているあなたへ。

IT業界で働くためのルートは、大学の情報学部だけではありません。

理論・研究を4年かけて深めるルートとは別に、実務・資格・就職支援を2年間で集中して学ぶルートがあります。目的が「IT業界で働くこと」であれば、自分のスタイルに合った方を選べばいい。

実践力と就職サポートを重視するなら、学校選びも重要です。 最有力は専門学校

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よくある質問:FAQ(5問)

Q1:文系出身でも情報学部に入れますか?

入れます。ただし入学後に苦労しやすいのは事実です。情報学部の授業は数学・統計・論理学の基礎が土台になるため、数学への苦手意識が強いまま入学すると1年次から壁に直面します。「文系か理系か」より「数学的な考え方が苦にならないか」で判断する方が実態に近いです。

Q2:情報学部と情報系専門学校では学費はどのくらい違いますか?

私立大学の情報学部は4年間で400〜600万円程度、IT専門学校は2年間で200〜300万円程度が目安です。期間が2年短い分、学費総額だけでなく機会費用(働き始めるまでの時間)の差も大きくなります。奨学金や修学支援新制度(専門学校も対象)も含めて比較することをおすすめします。

Q3:情報学部を卒業しないとIT企業には就職できませんか?

そんなことはありません。IT業界は学歴・学部よりも実際に何ができるかを重視する傾向が強い業界です。専門学校卒・独学のエンジニアも多く活躍しています。ただし大手・外資系の一部は情報系学部卒を条件にしているケースもあるため、目指す企業・職種によって変わります。

Q4:AIが普及したらプログラマーの仕事はなくなりますか?

単純なコーディング作業の一部はAIに代替されつつあります。ただし「AIが書いたコードを評価・修正・設計する人間」の需要はむしろ増えています。経済産業省の試算では日本のIT人材不足は2030年に最大約79万人に拡大する見通しです。なくなるのは「指示通りにコードを書くだけ」の仕事で、設計・判断・応用ができる人材の不足は続きます。

Q5:情報学部に進学するか専門学校にするか、どう決めればいいですか?

「情報科学という学問を研究したいか」「IT業界で働くスキルを最短で身につけたいか」で分かれます。前者なら大学の情報学部、後者なら専門学校が合っています。「なんとなく大学の方が安心」という理由だけで選ぶと、入学後にミスマッチが起きやすいです。目的から逆算して選ぶことが、後悔しない進路選びの基本です。

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  • 「やめとけ」は異なる立場からの声が混ざった言葉。それぞれ別に受け止める必要がある
  • 実体験者の「思ってたのと違う」は、入学前に学部の性格を正しく理解することで防げる
  • 「理論ばかり」という批判は事実だが、AI時代に理論の価値は下がっていない
  • 海外大手のリストラと日本のIT人材不足は別の問題。構造的な需要は続いている
  • 情報系学部が向いていないと感じたなら、IT業界へのルートは他にもある

進路は「なんとなく」でも「不安から逃げるため」でもなく、自分の目的から逆算して選ぶのが、後悔しない方法です。

あなたに合った進路選択を応援しています。