IT資格はいらない?
あなたが自分一人で仕事をする場合、IT資格は必ずしも必要ありません
Web系エンジニアの場合は特に、実務経験が評価される傾向にあります
ですが、あなたが新卒で会社に「就職」してエンジニアとして仕事をする場合、採用担当者は、あなたの力量を判断する目安として「資格」を重視します
複数の応募者の中から選考する場合も「資格」取得者は有利です
IT資格がいらないと言われる理由は、ITスキルを実務経験や実績で証明できる「実力のある人」の立場に基づいているものです

資格は「必要な知識アリ」を示せる材料
技術を証明できる基準が資格です
「IT業界に就職する人」はもちろん、「転職する際」にも書類選考で通過しやすくなるのは事実です
ですから、実務経験があって実力を証明できる人以外、「資格」は有効です
職種・分野で求められる資格の例
職種・分野 | 資格 |
ネットワーク | CiscoのCCNA |
セキュリティ | CompTIA Security+ 情報処理安全確保支援士 |
クラウド | AWS認定資格 |
開発者なら | Java Silver Oracle認定などです |
さあ、詳しく見てみましょう

有力なIT系「国家資格」「民間資格」
IT企業が求める資格は、職種や企業の規模、事業内容によって異なりますが、以下の資格は特に評価されやすく、就職やキャリアアップで有利になることが多いです
ITの資格と聞くと「国家資格」を思い浮かべる方が多いと思いますが、特定の企業が自社の製品や技術に関して認定する資格(ベンダー資格)、や特定企業に依存せず、汎用的な技術知識を問う資格(中立ベンダー資格)が多いことに驚かれることでしょう。これらは「民間資格」と分類される有力な資格です
Web上には「専門学校は国家試験に受かるための授業が多い」という批判的なコメントもありますが、「資格は採用企業が判断できる基準となっているから」で、
「本人の実力に応じて、実践的なカリキュラムも豊富に組まれています」
「試験には受かったけど、実務スキルが身についていない」では意味がありません
「現場では試験知識よりも開発経験の方が大事」なのは当然のことです
IT専門学校では、将来目指す職種に合わせて「国家資格」「民間資格」の取得と、その資格を「十分に生かすことができる実践力」を身に付けることができます

IT企業がよく求める・評価する資格(職種別)
これ以外にも様々な資格がありますが、代表的で有力な資格をご紹介します
インフラ系(ネットワーク・サーバー系)
資格名 | CCNA(Cisco Certified Network Associate) |
資格の概要 | ネットワークの基本を証明する資格。ネットワークエンジニアの登竜門 |
主催団体 | シスコシステムズ(Cisco Systems) ※ベンダー資格 |
対象者 | ネットワークの基礎を学びたい人、ITエンジニア初心者 |
学べる内容 | ネットワーク基礎、ルーティング・スイッチング、IPアドレス、セキュリティの基本、ワイヤレスLANなど |
難易度 | 初級〜中級(IT初心者でも勉強すれば合格可能) |
メリット | ネットワークの基礎力が身につく/就職や転職で有利/IT企業での評価が高い |
おすすめの人 | インフラエンジニア志望者/未経験からIT業界に入りたい人/基本情報技術者を終えた人 |
資格名 | 基本情報技術者試験 |
資格の概要 | IT系のキャリアで「最初に取るべき定番資格」として非常に人気があります |
主催団体 | IPA(情報処理推進機構) ※経済産業省が主管する国家資格 |
対象者 | ITの基礎を身につけたい人、IT業界を目指す学生・社会人 |
学べる内容 | コンピュータの仕組み、アルゴリズム、プログラミング、ネットワーク、データベース、セキュリティ、IT管理など |
難易度 | 初級(IT初心者向けだが、広範な知識が必要) |
メリット | 国家資格/IT業界の登竜門/就職・転職で有利/体系的なIT知識が身につく |
おすすめの人 | IT初心者/高校生・専門学校生・大学生/社会人でキャリアチェンジを目指す人/資格取得を目標に勉強したい人 |
資格名 | LPIC(Linux Professional Institute Certification) ※LPIC資格(Linux技術者認定試験) |
資格の概要 | Linuxサーバーを扱う職種で有利 |
主催団体 | ILPI(Linux Professional Institute/カナダの非営利団体) ※ベンダー中立資格 |
対象者 | Linuxの基本操作から業務レベルまで習得したい人 |
学べる内容 | Linuxの基本コマンド、シェル操作、ファイル管理、ユーザー管理、ネットワーク設定など |
難易度 | 初級〜上級(レベル1〜3まである) |
メリット | Linuxスキルの証明/サーバー系やインフラ系エンジニアに有利/就職・転職で活かせる |
おすすめの人 | Linuxを扱うエンジニアを目指す人/サーバー管理に興味がある人/クラウド系技術者 |
資格名 | AWS認定資格 ※Amazon Web Services Certification |
資格の概要 | クラウド系エンジニアを目指す人に |
主催団体 | ILAmazon Web Services(アマゾン ウェブ サービス) ※ベンダー資格 |
対象者 | クラウド技術を使いたい人、ITエンジニア、学生〜社会人まで |
学べる内容 | クラウドの基本、AWSの各種サービス(EC2、S3、VPCなど)、セキュリティ、ネットワーク設計、運用管理など |
難易度 | 初級〜上級(レベル別に資格がある) |
メリット | クラウドスキルの証明/需要が高く転職・キャリアアップに有利/副業にも活かせる |
おすすめの人 | クラウドを学びたい人/インフラ・アプリ開発エンジニア/IT未経験からクラウドに挑戦したい人 |

開発系(プログラマー・システムエンジニアなど)
資格名 | 基本情報技術者試験 |
資格の概要 | プログラミング、アルゴリズム、ITの基礎を網羅 |
主催団体 | IPA(情報処理推進機構) ※経済産業省が主管する国家資格 |
対象者 | ITの基礎を身につけたい人、IT業界を目指す学生・社会人 |
学べる内容 | コンピュータの仕組み、アルゴリズム、プログラミング、ネットワーク、データベース、セキュリティ、IT管理など |
難易度 | 初級(IT初心者向けだが、広範な知識が必要) |
メリット | 国家資格/IT業界の登竜門/就職・転職で有利/体系的なIT知識が身につく |
おすすめの人 | IT初心者/高校生・専門学校生・大学生/社会人でキャリアチェンジを目指す人/資格取得を目標に勉強したい人 |
資格名 | 応用情報技術者試験 |
資格の概要 | より実務に近い内容。中堅レベルの技術者に求められる ※さらに上位の「高度情報処理技術者試験」(セキスペ、ネットワークスペシャリストなど)を目指す人の登竜門にもなっています |
主催団体 | IPA(情報処理推進機構) ※経済産業省が主管する国家資格 |
対象者 | ITエンジニア中級者/システム設計・運用・管理に関わる人 |
学べる内容 | 情報システム戦略、マネジメント、セキュリティ、ネットワーク、プログラミング、法務・会計など広範なIT知識 |
難易度 | 中級(基本情報より難しく、論述力も求められる) |
メリット | 国家資格/マネジメント・設計力の証明/昇進・昇格の条件になることも/他の高度区分試験の登竜門 |
おすすめの人 | IT中堅エンジニア/基本情報合格者の次のステップ/プロジェクト管理や上流工程に進みたい人 |
資格名 | Oracle認定Java資格(Oracle Certified Java Programmer) ※オラクル認定Java資格 |
資格の概要 | より実務に近い内容。中堅レベルの技術者に求められる ※さらに上位の「高度情報処理技術者試験」(セキスペ、ネットワークスペシャリストなど)を目指す人の登竜門にもなっています |
主催団体 | Oracle Corporation(オラクル社) ※ベンダー資格 |
対象者 | Javaを使ってプログラミングを学びたい人、システム開発者を目指す人 |
学べる内容 | Javaの基本文法、オブジェクト指向、例外処理、コレクション、APIの使い方など |
難易度 | 初級〜中級(資格のレベルによる) |
メリット | Javaスキルの証明/プログラマー就職に有利/開発現場で即戦力になりやすい |
おすすめの人 | プログラマー志望者/Javaをしっかり学びたい学生や社会人/IT未経験から開発職を目指す人 |
資格名 | Pythonエンジニア認定試験 |
資格の概要 | AIやデータ分析系に興味がある人におすすめ |
主催団体 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 ※ベンダー中立資格 |
対象者 | Pythonを基礎から学びたい人、データ分析・AI・Web開発に興味のある人 |
学べる内容 | Pythonの文法、データ型、条件分岐、関数、ファイル操作、標準ライブラリなど |
難易度 | 初級〜中級(試験によって異なる) |
メリット | Pythonスキルの証明/AI・データ分析・Web開発の土台になる/初心者が学ぶ目標にしやすい |
おすすめの人 | IT未経験の入門者/AIや機械学習に興味がある人/文系出身のプログラミング初学者 |

セキュリティ系
資格名 | 情報処理安全確保支援士 (※略称:登録セキスペ) |
資格の概要 | 国家資格で、セキュリティ分野において高評価 |
主催団体 | IPA(情報処理推進機構) ※経済産業省が主管する国家資格 |
対象者 | セキュリティ分野の専門家を目指す人、ITエンジニア全般 |
学べる内容 | 情報セキュリティ、脅威と対策、リスク管理、法制度、暗号技術、インシデント対応など |
難易度 | 高め(応用情報技術者試験の上位レベル) |
メリット | 情報セキュリティ分野の国家資格/高い専門性の証明/公的機関・企業での評価が高い |
おすすめの人 | セキュリティエンジニア志望者/インフラ系・ネットワーク系の上級者/キャリアアップしたいIT技術者 |
資格名 | CompTIA Security+ ※コンプティア セキュリティプラス |
資格の概要 | グローバルで通用するセキュリティ資格 |
主催団体 | CompTIA(The Computing Technology Industry Association/米国の非営利団体) ※ベンダー中立資格 |
対象者 | 情報セキュリティの基礎を学びたい人、IT初心者〜中級者 |
学べる内容 | セキュリティの基本概念、リスク管理、脅威と攻撃手法、暗号化、ネットワークセキュリティ、アクセス管理など |
難易度 | 初級〜中級(未経験でも学習すれば合格可能) |
メリット | 国際的に通用するセキュリティ資格/民間企業での評価が高い/実務寄りで学びやすい |
おすすめの人 | セキュリティ分野に興味のある人/外資系やグローバル企業を目指す人/国家資格より実践寄りの学習をしたい人 |

初級・中級・上級をカバーする専門学校
東京電子専門学校
IT・Web・セキュリティ最前線
国家資格4省認定校 創立78年

東京都認可校 |
総務省・経済産業省・厚生労働省・国土交通省 |
- ITの全てをカバーする2年制・3年制・4年制
- 初心者の方でも安心。python(パイソン/AI開発に利用される言語)も取り入れています
- 資格/CCNA、Linux技術者認定試験、AWS認定資格、Oracle認定Java資格、基本情報技術者試験、ITパスポート試験、応用情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験、情報処理安全確保支援士試験ほか
- 年限/2年制・3年制・4年制
※4年制は「高度専門士」の称号が与えられ大卒の「学士」同等と認められています
修学支援新制度 学費分納あり