大学を辞めたい気持ちは特別なことではありません
この記事は気持ちを整理してこれからどうしたらよいのか考えるお手伝いです
もし“うつ状態”を感じていたら
【かかりつけの内科で大丈夫】
うつ状態の医療機関というと、心療内科、精神内科やメンタルクリニックなどを思い浮かべると思いますが、かかりつけの「内科」でも相談できます
かかりつけの先生であれば、初期段階の相談窓口としてハードルも低く、安心して受診できるのではないでしょうか

あなたは頑張ってきたはずです
一度立ち止まってみましょう
今はとにかく休む時間です
最初にお伝えしたいのは
大学入試が手続き化して簡単に大学に入れるようになった一方
「大学ミスマッチ」が増えている現実です
特に文系学部で多いと言われています
短大・大学の退学は年間6万人います
他に休学者も年間6万5000人います
つまり、年間12万人以上が何らかの理由で離脱しています
大学を辞めること自体は特別なことではありません

早い段階で適性を知れたのはあなたにとってラッキーです
今の大学・学部には向いてないことがわかったのですから
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1.大学を辞めたい理由を整理
1-1.私はどんな理由で辞めたいのだろう?
- 人間関係
- 大学の友人関係
- 教授、講師、など先生との関係
- 孤立感
辞めたい、と思った理由はひとつではないと思います
- 学業
- 学部・学科が思っていた内容と違う
- 授業が面白くない
- ついていけない
- 難しい
大学の授業に合わないと感じる人が最も多くなっています
- 進路
- そもそも大学進学には積極的でなかった
- 留年しそう
- 就職に不安
高校の進路指導で大学を勧められた事例も多くなっています
- 経済的な理由
- 学費が高い
- バイトと両立が大変
- 友人や知人を介した金銭トラブル
経済的な問題を理由とする人も多いです
- 家庭の問題
- 親との関係
- 家族が病気になった
- 家族に不幸があった
家族にしかわからないデリケートな問題です
辞めたい気持ちを無理に引き留めはしません
辞めて次に踏み出すのも、立派な進路です
何で辞めたいかと言われても、理由はひとつではないことが多いです
自分なりに整理して、納得してから次のステップに進むことが大切です
1-2.辞めたい理由を解決できるか考えた上で「解決できない」のであれば、それが結論です
- 人間関係
- サークル・バイトを変える
- 話せる人に相談してみる(共通の知人、関係者)
話し合いや、距離を置くことで解決できればいいのですが
- 授業が合わない
- 他の学科の履修する
- 専門学校で再スタート
どうしても続けられない場合、退学手続きを考える必要があります
- 進路に迷っている
- 大学の学生課窓口で相談してみる
- 休学して考える
- 退学をする
大学を辞める手続きも、大学の学生窓口で行います
- お金の問題
- 奨学金、アルバイト、休学してお金を貯める
- もし「何らかの金銭トラブル」の場合は、速やかに大学の窓口、親に相談します。場合によっては警察に相談してください
- 「ネットワークビジネス」「各種投資セミナー(詐欺)」などです
もしお金のトラブルの場合は、速やかに相談しましょう
- 家族の問題
- まわりの信頼できる大人に相談する
- 休学の検討をする場合は大学窓口に相談する
- 家族でじっくり話し合う
家族だけでは解決できないこともあります
2.大学を辞める前に考えること
2-1.いつ辞めるか?
- 保護者と相談して「辞める」ことが決まったら早い方がいいでしょう
- あなたが何年生で、いま何月かにもよりますが、本当に辞めると決めたら早い方がいいでしょう
- 大学の学費は、通常半期ごとに「振込み」で手続きを行っています
辞める決心をしたのに「学費の支払いが生じてしまう」ことは避けたいで - 「学生窓口」で、退学の手続きを相談しましょう
2-2.辞めたあとの選択肢を知る
- 専門学校に行く
- 実践的な資格取得・知識・技術、実践力の向上
※大学を辞めると「学歴は高校卒」
※専門学校は「専門学校卒」です
※「大学中退」という学歴はない
- 実践的な資格取得・知識・技術、実践力の向上
大学中退者も含め社会人から専門学校に入学している人は年4万人います
専門学校の4人に1人は、大学中退者も含む社会人などの高校既卒者です
- 他の大学に入り直す
- 現実的ではないかもしれませんが、選択肢のひとつです
- 就職・フリーランス
- 就職の可能性を探す、働きながら学ぶ道もあります
※求人件数は多いので何かしらの就職はできます
- 就職の可能性を探す、働きながら学ぶ道もあります
- 起業・スモールビジネス
- 得意なことを仕事にする道を探る、バイト先の社長の相談
就職することも選択肢です
学歴は高卒になりますが、求人数は多いので仕事に就くことは可能です
3.実際に大学を辞めて専門学校入学の事例
- Aさん(20歳・大学中退)
ホテルマンを目指し専門学校へ
大学の授業に力が入らないなか、接客のアルバイトをしていました。接客の仕事をするうちに興味をもち、将来の仕事としてホテルマンをイメージするようになってホテル業界に強い専門学校に入学しました
- Bさん(19歳・大学中退)
保育士・幼稚園教諭の資格取得へ
高校時代、先生や親から勧められて何となく大学に進学したが馴染めず、もともと保育士になりたかったので保育士の専門学校に入学しました
- Cさん(21歳・大学中退)
宅建士を目指し専門学校へ
仕事をしながら、自分の時間に合わせて資格を取れる専門学校を探して、オンライン授業をメインに仕事と両立しています
- Dさん(19歳・大学中退)
学費を安く美容師資格を目指して
高校のとき、指定校推薦で大学に行けるという話があり、親の勧めもあって進学しましたが、自分には向かないことがわかりました。昔から美容師に憧れていたので学費の安い美容専門学校に入学
- Eさん(20歳・大学中退)
IT関連の仕事を目指して専門学校へ
文系の大学に行きましたが、入学前にイメージしていた内容と違い親と相談して退学しました。ITは未経験ですが、ホームページやアプリなど、どこでも必要な技術で、求人数も圧倒的に多いことを知り、ITの専門学校に入学しました
4.「辞めたい」と思っているあなたへ
- 不安な気持ちはひとりで悩まず、親やまわりの大人に相談しましょう
学業、学費、将来のことなど、ひとりで結論を出すのは困難です
- 大学を辞めて、あなたの全ての可能性が閉ざされることはないです
- 学ぶことに気が向かないのであれば、就職することもできます
また、フリーランスで気持ちの整理をしてから就職、再進学の道もあります
- あなたは、自分に合った道に必ず出会えます
著名人のメッセージ
「君の強みは必ず好きなことの中にある」
これはUSJのV字回復・沖縄新型リゾート「ジャングリア」の立ち上げでも有名なTV出演もしているマーケター森岡毅さんの言葉です
やる気や自信のない人も好きなことと向き合ってみることを勧めています
「やれば伸びる」
これは『ビリギャル』著者で人材育成評論家の坪田信貴さんの言葉です
「やってみてできなくても、ちょっとでも成長してる。だからそれで成功だ」
と云っています
どちらも勇気をもらえるメッセージです
繰り返しになりますが、大学ミスマッチで退学、休学は増えています
大学を辞めることは決して特別な話ではありません
一番の理解者である親御さんに、素直に話をして今後について一緒に考えていきましょう
あなたの理想に沿った選択ができることを応援しています
大学を辞めた時が大事です
もし、うつ状態を感じていたら、まずは「内科」の先生に相談しましょう | |||
主な選択 | 大学中退(高卒) 就職 | やり直す ・肩書 大学 | 資格取得 ・技術 専門学校 |
メリット | 収入を得ながらキャリアアップを目指せる | 大学卒の肩書を得て、就職の選択肢が広げる | 国家資格や知識・技術の習得。独立開業も |
デメリット | 大学中退で、選択できる職種が限定される場合もあります | 大学に対する抵抗感、違和感。卒業まで学費や生活費が必要 | 本人がやりたい分野を決める。卒業まで学費と生活費が必要 |
就活流れ | 社会全体で人材不足のため仕事を選ばなければ就職はできます | 学生が1社ずつエントリーシートを提出する売り込み型の就職 | 学生1人あたり十数社の求人オファーが届くスカウト型の就職 |
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