大学でも専門学校でも中退者はいます
専門学校入学者の20%以上が大学中退(退学)を含む高校既卒者
目次
年間8万名の大学生が退学(中退)、休学から徐々に減少も
大学や短大の「退学者数」のデータがあります。文部科学省の発表では、国公立大学、公私立短大、高等専門学校(中学卒後入学5年制)の退学(中退)者、休学者は年間7万9,311名(平成26年9月発表)。
このデータが公開されたのは2014年で、2021年2月現在まで大規模な調査としては最新のものでした。このころは、いわゆるリーマンショックや東日本大震災の影響もあり就職氷河期の時期です。
その後、少しづつ全体の中退者は減って、2020年4月~12月期の中退者は2万8647名と発表されています。7年間で徐々に減ってきたことになります。この間、大学が奨学金を充実させたり、コロナ禍では学費支援給付金などもありました。
リーマンショック時と比較すると減少はしていますが、年間3万名近くが中退しているのは事実です。
環境的、意欲的に力を発揮できないことだってある

退学(中退)、休学の選択になったのは、留学を除くと、経済的理由、学業不振などが主な理由として上げられています。
環境的、資質的、意欲的な面で力を発揮できない学生がいるのは事実で、高校と大学における環境のギャップに学生が適応できていない可能性も指摘されています。
専門学校の中退率(退学率)はどうでしょう?
専門学校でも退学する方はいます。大学でも専門学校でも、何となく進学した人の中には何かのきっかけで続かなくなってしまうこともあるようです。
退学率はそれぞれの大学、専門学校により異なりますが、平均すると10%前後です。
専門学校の環境は以下になります。
環境1.専門学校は、偏差値ではなく「やりたい分野」に進学する
大学進学では自分の偏差値レベルに合った大学を受験します。「どうしても〇〇の勉強がしたいから〇〇大学に進学する」という人は少数派でしょう。
専門学校は逆に「〇〇の勉強をするために〇〇専門学校に行く」人が多数です。当たり前と言えばそうなのですが「学ぼうを決めた分野」「やりたい分野」に進学する環境です。
環境2.クラス制、担任制で、先生と学生の関係が近い
専門学校は「職業教育機関」としての風土が根付いており、学校全体で学生を引き上げる面倒見の良さがあります。分からないところを丁寧に指導したり、理解しているか確認する環境があります。
環境3.学生どうし同じ資格や、就職を目指す一体感
「〇〇を学ぶために入学した人」ばかりですので、全員が同じ資格取得、スキルアップを目指しています。日々の学生生活の中で、同じ目標をもつ者同士の一体感が自然と高まるのも専門学校の特色と言えます。
環境4.学生一人ひとりに対する「資格」「就職」のサポート体制
スポーツに例えると「学生が選手」先生が「コーチ」のような関係です。
学生の目指す「資格」「スキルアップ」「就職」に向けて、時には試験対策講座や補習を行ったり、就職活動時には進路指導の先生が情報収集の手伝いや場合によっては企業との交渉も行うこともあります。
学生ひとり一人のサポート体制に力を入れているのも専門学校の特色です。
専門学校は、大学と異なり、学生一人ひとりに対して面倒見よくフォローしています。日々のコミュニケーションはもちろん、各種資格試験の対策講座や、就職、卒業までサポートする体制があります。
大学中退について
大学を辞めようか悩んだときいろいろなことを考えてしまうと思います
「親に何て言えばいいんだろう?」「将来大丈夫だろうか?」が一番の心配ごとだと思います。
親に心配かけたくない気持ちはわかりますが、一番の理解者は身近にいる親ですので正直に伝えなければなりません。親に「大学生活に行き詰っている」ことを伝えると、どうして?という驚きと同時に「辞めてどうするの?」という話になると思います。
「大学生活に行き詰っている」
我慢しないで正直に話してください。行き詰っている気持ち、これは本人にしか分からない辛い気持ちです。でも気持ちを伝えないと親も困惑するだけなので、ここは正直に話をしてください。
「辞めてどうするの?」「将来大丈夫だろうか?」
「大学を辞めて就職する」選択肢もあります。どんな仕事に就くにしても「正社員」就職を目指してください。その際「高校卒の資格で就職可能な会社」と「大学、専門学校卒の資格で就職可能が会社」があるので、その点だけ確認してください。
もし、将来行きたい会社があってそこの募集要項が「応募資格/大学卒以上」となっている場合は、入社できる保証はありませんが、応募するためには大学を卒業する必要があります。
「専門学校へ再進学」
「専門学校へ再進学」をお考えなら、早めに保護者に相談(気持ちを伝える)ことをお勧めします。「やりたい分野のこと」「将来の仕事のこと」など正直な気持ちを話してください。
「学校パンフレットを見てもらう」「専門学校の説明を聞く」なども必要でしょう。各専門学校では「オンライン説明会」「個別相談」なども実施しているので学費のことなども詳しく聞くことができます。
「大学中退(退学)手続きについて」はこちらをご覧ください
大学を辞めて開ける道もある
「大学を辞めるくらい」大丈夫と言いたいです。大学を辞めてそれが理由であなたの進むすべての道が閉ざされてしまうことはないでしょう。
大学を辞めることで開ける道もあります。なかには、辞めたいと思っていても決断ができずモヤモヤしながら時間だけが過ぎてしまう人だっています。
あなたの可能性がいまの大学にはなかったかもしれないですし、卒業しても一生幸せの保証はどこにもありません。大学を卒業して就職しても、3年以内に30%以上の人が転職している時代です。
辞めた経験をバネにしてこれから一生懸命に進んでいけば済む話です。どうしても大学を卒業したいのであれば、別の大学でやり直す方法だってあります。
新たに進んでいく道には、必ず新しい出会いがあります。新しい環境でこれまでとは違う自分が始まるのです。
親もあなたが頑張ってイキイキしている姿を見た方が嬉しいし、安心ではないでしょうか。
大学中退から専門学校へ再進学
以下のページで詳しく紹介しています。
[大学中退から専門学校へ]
(「よくあるご質問」など)
[大学中退から専門学校へ再進学までの流れ]
(スケジュールなど)
[親子で考える専門学校]
(保護者にもご覧いただきたいこと)
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