最後は直接見て聞くのが一番
目次
ホームページやオンライン説明会では見えないところ
ホームページを見ると、学校の「教育に対するスタンス」「考え方」が伝わってきます。ホームページやパンフレットにあえて不利になる情報は掲載しないので、どの学校もよく見えます。
でも「設備が充実している」ことなどは表面的なことで、本当は学生一人ひとりに日々どのように接して、資格取得、就職までフォローしているか。在校生や卒業生は輝いているかが最も重要なことです。
オンライン説明会なども増えているので、事前に学校のことや様子がわかるようになっています。ただ、学校は基本的に通学するので「校内の様子」「学生や先生の雰囲気」から直接感じる「合う、合わない」は必ずあると思いますので、早めに一度足を運んでみてください。
「資格合格率」の高さや「就職率」100%はホント?
高校の先生も誤解されているケースが多いのが「資格合格率」「就職率」です。きちんとご説明します。専門学校は「高等職業教育機関」として卒業と同時に「資格取得」できる分野も多くあります。
これは学校全体として「資格」「就職」に力を入れている結果です。また、専門学校の求人倍率(一人の学生に対する求人件数)はとても高く、学生が多くの就職先候補から希望に合った勤務先を選ぶことは珍しくありません。
それほど日本の企業は、優秀な人材、即戦力人材を求めているという証です。
「資格合格率」や「就職率」の母数が重要
合格率や、就職率の元になる数字についてもよくご質問があります。資格、就職において「在校生が何名、何名が受けて、何名合格しているか」「卒業生は何名いて何名就職しているか」は、各校様にお問い合わせいただければ必ず教えてくれます。
就職先もきちんと確かめましょう。時折「就職先一覧」としてグループ校も含めた実績や、開校以来の実績を掲載していることがあります。必ず、最新の情報を確認しましょう。
どんな先生が担任で、授業は誰が行うか
専門学校には、正規教員、職員のほか非常勤講師も在籍しています。
1)どんな先生が担任をしているのか
2)授業はどんな先生が担当しているか
3)授業見学や、職員室も見せてもらってください
学校の雰囲気
専門学校を訪問すると受付があります。職員室と一緒になっていることもあります。時間帯によっては、学生が職員室に来ていたり、講師どうしで話をしている様子も見ることができます。掲示板にポスターや連絡事項が貼ってある場合もあるので、見ることも可能です。
1)学校の雰囲気を作り出しているのは人です
2)在校生、職員、講師など専門学校にいる一人ひとりが雰囲気の元です
3)訪問したときの対応など、あなたに合う合わないはきっとあるはずです
クラス人数・授業の進め方
同じ分野でも、専門学校により授業の体制は異なります。
1)パンフレットに多くの項目があるが、本当に時間内に学習できるのか。
2)資格取得に向けてどのような体制、スケジュールか。
3)実習時間など、大教室で講師が少ないと、一人ひとりに目が届かなかったり、質問したくてもできなかったりすることもあります。
就職指導・就職先

就職率はもちろんですが、学んだ分野を活かす就職指導も重要です。専門学校では「就職指導部」の役割がとても重要です。
どの専門学校にも企業から求人票は届きますが、それらの企業に学生が応募する前に、必ず「就職指導部」に相談しています。仕事の内容、採用条件など、学生だけでは見落としてしまう情報にも目を光らせています。この点は、個人応募がメインの大学の就職部と大きく異なります。
通学期間の総費用
初年度の学費はホームページなどにも表記されていますが、その他実習費、材料費、積立金など別費用がかかることもあります。
初年度を低く抑えて2年目が高くなる学校もあります。通学期間の総費用はいくらかかるのか必ず確認してください。
※必ず最新の情報をお確かめください。
修学支援新制度(高等教育無償化)
授業料の減免と給付型奨学金を合わせた、学びたいけれどお金の問題をクリアしなければならない人のための新しい制度です。
2020年4月からスタートしました。
詳しくは文部科学省の公式サイトをご覧ください。
奨学金
安易に奨学金をすすめられる場合は、冷静に考えてください。貸与の最高学は月額12万円です。2年制専門学校の場合、卒業後毎月2万円を16年間返済することになるのです。働きながら学ぶ制度を検討したり、利用する場合は最少額で収まるよう綿密にご検討ください。
奨学金の第一回の振込時期は5~6月(※)です。それまでの間は奨学金を頼らずに生活する必要があるので準備の必要があります。
3月まで | 4月 | ※5月 | ※6月 | |
必要な費用 | 受験料 入学金 前期授業料など | 教科書 生活費など | 生活費など | 生活費など |
奨学金で対応の可否 | NG | NG | NG | 可能 |